藤崎敏郎「宣言は語尾一つで結果が180度変わります」

2016.06.16 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第102回「〜〜したいという人は、そうでない自分を実現する」

社員研修をしていると「〜〜したいです!」と言う人がいます。

例えば、「チームワークをよくしたい」「業績を上げたい」という言い方です。ポジティブ思考なので、この言い方は良いとされているケースが多いのです。ところが、これは願望を言っているだけなのです。そして、その願望の裏では、そうなっていないという事実を言っているのです。

「チームワークが悪い」「業績が悪い」という事実です。言葉をイメージすると、そのとおりが実現します。つまり、チームワークが悪い状態をさらに実現し、業績が悪い状態を実現するのです。もっと分かりやすい例は、「お金持ちになりたい」という願望を言ったとします。すると、お金持ちではない事実を自分で確認することになるということなのです。

では、どういう言い方が良いのかというと、「当たり前思考」の言い方です。「チームワークを良くする」「業績を上げる」という言い方です。それも言い切るのです。言う時の心の中では、次のように思うのです。

「なぜなら、私は毎日あいさつをし、正しい褒め方をしているからできる。そして、心からチーム一人ひとりの幸せを願っているからできる」

このような言い方と考え方をすると実現する可能性が高いです。

研修では、「私は〜〜します」という意思を宣言してもらうようにしています。できると思っている人は、強い宣言になります。そう思っていない人は、「私は〜〜したいです」という言い方になっています。言葉の使い方一つで、結果も違ってきます。「お金持ちになりたい」は、「お金持ちになる」と言い切るのです。この方が実現の可能性が高くなります。

ところで、当たり前思考になるのが難しい人は、「できるカモ思考」を身に付けるといいかもしれません。先の事例だと「チームワークを良くできるかもしれない。なぜなら私は毎日あいさつをし、正しい褒め方をしているから。そして、心からチーム一人ひとりの幸せを願っているから」。この方が腑に落ちる人は、この「できるカモ思考」をオススメします。

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◯プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp

元セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタ ントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

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