藤崎敏郎「口だけの率先垂範より全力の拍手を」

2016.05.26 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第99回「いつも一生懸命にやる習慣」

人を教える立場の人、部下を持っている人に欠かせない習慣は、いつも一生懸命に物事をやる習慣です。これがないと、どんなに良いことを言ったとしても人は付いて来ません。言っていることと行動が違っている人の言うことを心から聞く人はいません。一貫性があることを人は見ているからです。

このことを教えるために、朝礼や研修で「上に立つ人は率先垂範して、一生懸命に全力でやらなければならない」と話してもムダです。教える人は、言うべきことを言ったと満足しているかもしれません。聞いている人も分かったような気持ちになります。それだけです。何も変わりません。

一生懸命にやる習慣を身に付けないとなりません。その方法はたくさんありますが、例えば、私が実習で教えていて簡単ですぐに効果がある方法が全力の拍手です。

拍手をして称えると相手が喜ぶことは分かっているでしょう。しかし、その拍手が弱くて笑顔がないと、どんな気持ちになるでしょうか。拍手は、ただすればいいのではなく、笑顔になって、相手を心から称えようという気持ちが大切なのです。それを全力で一生懸命に表現するのです。

拍手をするときは、体の正面を相手に向けましょう。おへそを相手に向けるのです。そして、相手の目を見て笑顔で大きくうなづきながら、指の骨が折れるくらいの全力で一生懸命に拍手をしましょう。少なくとも10回以上拍手を続けましょう。

このような拍手と仲間からの笑顔のプレゼントがあると、それだけでうれしい気持ちになります。そして、このような行動を続けることによって、どのようなことも一生懸命にやる習慣が身に付くのです。

ある会社で階層別の研修をしていますが、上の階層に行けば行くほど、このようなことを全力で一生懸命に行動できています。拍手、笑顔、あいさつ、うなづきなど、とても素晴らしく実践できているのです。仕事に関係ないと思っている人がいるかもしれませんが、このようなことを一生懸命できない人が、仕事で一生懸命になることは難しいのです。

どのようなことも一生懸命にやるという習慣が身に付いている人は、仕事でも一生懸命にやるので成果を出す人になっています。



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◯プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp

元 セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタ ントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研 修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

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