藤崎敏郎「ダメなリーダーは一所懸命さが足りない!」

2016.07.07 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第105回「一所懸命の目標を作る人は信頼を得る」

一 生懸命という言葉の元は一所懸命です。一つの所に命をかけるという意味で、鎌倉時代から武士の価値観として発展したそうです。土地に命を賭けるという考え で、「少しでも自分の土地を奪おうとする者とは命がけで戦う」という考えです。これが顕著なのは戦国時代でしょう。現代人には理解しがたいかもしれません が、土地の奪い合いで、まさに命を賭けて戦っていました。

現代では、企業間の地域シェアー争いや、客数の争いに例えることができます。優秀なリーダーは、目標を作る時に、一所懸命の目標を作ります。この目標で生き残り、そして、この目標を達成して部下を食わせていくために、この目標で戦うというものを作ります。

一 生懸命に頑張る目標でなく、一所懸命の生き残り目標を作って宣言しています。このような目標を作るリーダーは経営者から信頼を得ることができます。経営者 は経営に自分の人生を賭けています。だから、頑張る程度の目標でなく、一所懸命な目標を宣言するリーダーに共感するのです。ダメなリーダーは目標に一所懸命さがありません。

その他のダメな目標の事例は次のようなものがあります。

【ダメな目標の事例】
①状況変化を認識しない目標    
・環境が激変しているのに目標を変えない
・環境が急変しても十年一日の改善ペース

②戦略から逃げた業務管理改善目標
・戦略的発想のなさを日常業務管理の改善問題にすり替え
・付加価値開発志向を欠いた業務改善偏向

③目的と手段が転倒した目標
・手段(プロセス)を目的にして目標ができたとする

④閉じて繰り返しの前年同一目標
・動態的な変化がない、毎年繰り返しの総論目標
・他組織との連携のない独りよがり目標

⑤組織の役割を見失った目標    
・間接部門が直接部門に対する支援喪失
・誰に、何を、いかに提供するかを考えないワンパターン    

今日から目標に一所懸命さを入れることを実践してみましょう。すると、経営者からの信頼が厚くなるでしょう。

●新刊案内!3月25日 藤崎敏郎の新刊が出ました!!
「ぐんぐんと部下が育つリーダーの55の成功習慣」-信頼されるリーダーになるための教科書―(セルバ社、ペンネーム藤咲徳朗)次がアマゾンサイトになります。
http://www.amazon.co.jp/dp/4863672578/

●リーダー能力向上研修のご案内
店舗のリーダー研修に最適!組織全体に変化をもたらします。良い習慣を身に付けたリーダーが育成できます。結果として、部下育成能力が高まるので、社員・アルバイトの定着率が向上し、業績も向上します。自立型リーダー育成に最適な社員研修だと好評です。
http://p-link.co.jp/pdf/leader_training.pdf

●自著『ムチャぶりで人を育てる23のコツ』(セルバ出版/刊)好評販売中!!アマゾン注文サイトはこちらになります。http://www.amazon.co.jp/dp/4863672047

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◯プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp

元セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー