藤崎敏郎「やらなくていいことを決めるということ」

2016.09.30 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第117回「決断すること」

経営者と話をすると、最近、多い話題が『決断』です。特に、やらないことを決断することを話される経営者が多いです。

決断とは『意志をはっきりと決定する』ことです。やるべきことをやるためには、やらなくていいことを決断しなければならないと話しているのです。

これまでは、やるべきことをどんどん決断してきたそうです。その結果、やるべきことだらけで、どれも中途半端であり、いつの間にかやらなくなっていることがほとんどだそうです。
優秀な経営者ほど、やるべきことに集中しています。そのためには、やらなくていいことを決めています。その時の観点は二つあります。
① 自分がやらなくていい
② そもそもやらなくていいこと

自分がやらなくていいことを決めるためには、例えば、1カ月間、自分がいなかったとしたら、誰にどの仕事を任せられるかを考えます。そして、そのとおりに仕事をずっと任せるのです。残った仕事だけをやるようにします。

そもそもやらなくていいことを決めるためには、仕事を全否定します。そのためにどんな仕事にどれくらいの時間をかけているかを調べてみましょう。すると、驚くべき結果がでてきます。どの仕事も少しは役には立っていると思いますが、本当にそれが求められている仕事かどうかを考えてみましょう。何のためにその仕事をしているのかを考えると、必要がないという仕事が見つかるかもしれません。そして、同じような仕事を他の人が同じタイミングでやっているケースもあるかもしれません。

ヒントが見つかったら、決断をすることです。決断とは二つの選択の道があったとしたら、一つの道で行くと決めることです。もう一つの道を断つことです。もう一つの道にすれば良かったと未練たらしく言うことのないように、一つの道に決めたら、そこに全力を尽くすことが決断なのです。


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●プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp
元セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタ ントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

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