藤崎敏郎「〝褒め〟から始まる信頼関係」

2016.10.14 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第119回「何のために褒めるのか」

褒めることが大切だと研修で教えています。ところが、反応が良くないケースがあります。それは、私とは褒める言葉の意味が違っていることが原因だったのです。

コミュニケーションがうまくとれない原因は、三つのフイルターで相手の言葉をふるいにかけるからです。削除、曲解、一般化の三つです。削除とは自分の都合の良いように聞くこと。曲解とは間違って判断して理解すること。一般化とは自分の知識だけで意味づけをしてしまうことです。

たとえば、褒めるについての曲解の例は、「褒めるのは相手に媚びること、相手を甘やかすこと」と自分なりに間違って理解する人です。そのような解釈は、どこにも書いてありません。国語辞典に書いてある褒めるの意味は「高く評価していると、口に出して言うこと」となっています。

そして、私が褒めるという言葉を使うときには、もっと広義でとらえています。相手を明るく元気にすること、夢や希望を与えることを目的として行う言動を“褒める”と定義しています。具体的には、『ねぎらい、共感、好意的感嘆、笑顔、激励・応援、承認、良い点の指摘、プラスの可能性の示唆、感謝』などの方法があります。

私は社会人になってから、ずっとこの定義に沿って相手を褒めてきました。部下指導について書いた2冊の本にも、この定義に沿って褒める大切さを書いています。

今、この定義に沿って、ほめ言葉カードセミナーを実施しています。「セミナーに参加すると明るく元気になれる、そして、希望や夢を持つことができた」そのようなセミナーを目指しています。褒めるときのルールも決めています。下記になります。

<褒めるときのルール10ヶ条>
★おもいやりをもつ
★笑顔と優しいまなざしを持っておこなう
★相手をかけがいのないくらいに大切に思う
★応援する
★相手の気持ちになる
★うまくいかなったとしても頑張ったことをほめる
★相手を明るく元気にする
★未来に希望や夢を与える
★一緒にいることを楽しむ
★感謝の気持ちを持つ

このルールを守って褒めることを実施すると、上司と部下の信頼関係が強くなります。また、プライベートでも活用すると幸せになれるでしょう。



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●プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp
元セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタ ントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

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