自分の「時間」は重要な経営資源という考え方

2018.10.13 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(183) エース電研関西支社セミナー開催(3)

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。今週10月17日(水)と18日(木)の両日、株式会社エース電研関西支社様が「業界環境の変化に合わせた改善のご提案」と題した展示発表会を開催することになっており、その展示会において私が「変化に対応するために」と題したセミナーを行います。第一部は遊技機環境の変化について、第二部は変化に対応するための考え方についてお話しする予定であり、そこで前々回より3回に分けてセミナー内容を基にしたお話をさせていただいております。

前回までは第一部「遊技機が変わる、その対応」を基にした内容をお伝えしました。新規則では以下のような変更点、
① 試射試験において最低出玉率が設定されたこと
② 最高出玉率の上限が下げられたこと
③ 1回あたりのアタッカー開放回数上限が下げられたこと
④ パチンコに6段階の設定が認められたこと
があり、その対応として「射幸性に頼る営業からお店の魅力に頼る営業へのシフトが強く求められることになる」というお話をしました。

今回は第二部「変化に対応するための考え方」の中で特に重要な「時間に対する考え方を変える」ことについてお伝えします。

「3大経営資源」と言われるものあります。

・経営戦略を考える際の事業に用いられる資源は3つあり、それは「ヒト、モノ、カネ」である。
というものです。長らく経営資源と言えばこの3つとされていましたが、2000年代中ごろに「3大+2」として新たに「ワザ」と「知恵」を加えて5つの経営資源で事業を考えるべきである、という説が出てきます。しかしこれはあまり普及することはありませんでした。

その後2010年代に入り「+2」とは次の2つ、すなわち「情報」と「時間」とすべきであるという考え方が現れます。そして、この中でも特に「時間」という経営資源が重要です。

「モノ、カネ、情報」は、言ってみれば無限に存在します。それこそカネがあればある程度解決することでしょう。しかし「時間」は有限です。さらに時間には「万人に平等」という性質があります。
・「モノ、カネ、情報」=無限であり、「あるか、ないか」がポイント
・「時間」=有限かつ平等配分であり、「どう使うか」がポイント
です。

例えば9:00~19:00(10時間)の勤務時間(残業含む)だったとして、仕事準備や通勤を考えると前後併せて12時間くらいが仕事にかける時間となります。睡眠時間が6時間だとすると残りは6時間です。この6時間には食事や入浴も含まれるので、実質4時間くらいが自分に与えられた「自由時間」でしょう。
この「4時間」の使い方はまさに「自由」であり、その際に何をしているかが「差」となって表れると考えています。

 何もこの自由時間に仕事をしろというわけではなく、この時間に自分を高める活動をしているか否かは、時間を「資源」と考えた場合の活用方法の差と言えるからです。

時間という経営資源の本質は「有限、平等」です。時間を無駄にせず、常に時間を意識した行動を心がけることで、必ず業績は上向きます。

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■ 10/17(水)、18(木)、エース電研関西支社展示会セミナー開催
遊技機規則改正、高幸性遊技機撤去、受動喫煙防止法の施行、人手不足問題等、業界を取り巻く環境変化のスピードは激しさを増しています。そこで設備面でこれらに対応することを支援すべく10/17(水)、18(木)の2日間、エース電研関西支社において「業界環境の変化に合わせた改善のご提案」と題した展示発表会を開催いたします。また当日は特別セミナーも同時開催いたします。
講師:アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 林 秀樹
内容:
(第1部)遊技機が変わる、その対応(60分)
(第2部)変化に対応するための考え方(60分)

詳細はエース電研関西支社各担当までお願いします。




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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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