新入社員の教育担当者に備わっていてほしい3つの資質

2019.03.19 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第88回「誰が教育担当をしていますか?」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日は、新入社員が入社する前に確認しておいてほしい「新入社員の教育担当者」に関してです。

まずは年齢層。貴社では、どの年齢層のどのようなポジションの方に教育担当を任せていますか?

40代以上の方に直接教育担当を任せている企業様は少ないかと思いますが、逆に年が近すぎるのも危険です。入社2年目3年目のまだ不安定な時期に教育担当を任せると、双方にとってマイナスに作用することもあり得ます。

とは言え40代以上となると「24時間戦えますか?」というフレーズがあった世代。この世代と今の新入社員とでは感覚が違い過ぎてしまいます。そこでちょうどいいのは30代です。氷河期を経験し、厳しい環境で踏ん張ることができた。その一方で、仕事一直線ではなく公私ともに充実させることにも目を向けてきた。今の若者の気持ちもわかるし、上司世代の気持ちもわかる、橋渡し役にオススメな世代です。

次に大切なのは、新入社員の教育担当を任せる方のメンタル。仕事や会社に対してネガティブ状態になっている方に任せるのはとても危険です。新人の教育を任せることで本人のやる気やメンタルが向上することもありますが、それは稀なパターンです。

大抵は、言わなくていいことまで言ってしまったり、「叱る」のではなく「怒る」ばかりになってしまったり、指摘やダメ出しばかりをしてしまったり、突き放してしまったり、逆に放任してしまったり……心が伝わってしまうので、新入社員のせっかくのキラキラした目を曇らせてしまいます。

そして、教育担当者のビジネスマナーや報連相・伝達力のスキルが乏しいこと。これもとても危険です。教育担当者はいわばお手本です。せっかく研修で学んでも、そのお手本ができていなかったら、幻滅されるのはもちろんのこと「なんだ、できなくていいんだ」「やらなくていいんだ」と思わせてしまいます。

報連相も同様ですね。さらに報連相や伝達力は、対新入社員だけでなく、教育担当者の上司や他部署、今後配属する現場へも正しい情報が迅速に伝わらないことになるため、様々な支障が出てしまいます。「伝えたいことが伝わらない」「伝えなければならないことが伝わっていない」「伝えたつもりで誤解やすれ違いが生じる」といったことが起こらないためにも、教育担当者の「伝える技術」はきちんと見極める必要があります。

他にも気を付けてほしい点はたくさんありますが、今回はおおまかにわかりやすい三点をお伝えしました。せっかく吹き込んでくる新しい風です。大切に、伸び伸びと、丁寧に、しっかり育てていってくださいね。

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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