大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Sまどマギ叛逆」

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は9月2日導入開始予定「S劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」（メーシー）全国30,000台

 

萌え系メインの座を確立した『まどマギシリーズ』の最新作が遂にリリース開始！『シリーズ』とは言え、これまでのパチスロ3機とパチンコは原作アニメたった1つをもとに開発されていたが、本機は過去機種とは異なる[新編]が題材となっている。
数年も前から開発メーカー主催イベントであるユニバカーニバルにてお披露目されてきた機種であり、非常に注目度の高かった機種だ。それだけに、停滞しがちの6号機市場と徐々に撤去が余儀無くされている5号機市場へ良い効果を与える事に期待したい！

そんな本機のスペックは減算区間や純増変動区間の無いストレートATによる疑似ボーナス突破型の枚数管理型RUSH搭載機。仕様は初代を踏襲している事もあり、本機スペックと初代との比較は以下の表を参考にしてほしい。

《基本スペック》※ボーナス確率は通常時

設定	ボーナス確率	RUSH確率	出玉率
①	1/285.5	1/543.0	97.3%
②	1/259.6	1/464.8	98.3%
③	1/255.1	1/418.2	100.2%
④	1/253.9	1/389.1	103.5%
⑤	1/244.5	1/364.1	106.3%
⑥	1/214.4	1/289.5	111.5%

《比較表》

項目	S劇場版新編	初代
50枚ベース	約50.6G	約30G
純増	約3.0枚	約2.2枚
CZメイン契機	スイカ	スイカ
天国天井	100G	99G
最大天井	699G	999G
ボーナス確率	①1/285.8~⑥1/214.4	①1/217.9~⑥1/178.5
RUSH確率	①1/543.0~⑥1/289.5	①1/545.4~⑥1/301.5
出玉率	①97.3%~⑥111.5%	①97.9%~⑥116.2%
ボーナスゲーム数	20G	30G・50G+α・60G
RUSH中ボーナス契機	レア役・規定ベル回数	レア役・ゲーム数
RUSH突入メイン抽選	ボーナス後CZ（3G）	ボーナス中
RUSH仕様	差枚数管理	ゲーム数管理
RUSH突入時初期値	Min100枚（特化ゾーン）	50G
1回あたりの最大上乗せ	500枚	300G
穢れ放出契機	ボーナス＆RUSH終了時	ボーナス入賞時
穢れ恩恵	上位特化ゾーン	エピソード（RUSH確定）
有利区間	アリ	ナシ
原作	劇場版	テレビアニメ

通常時のボーナスもモード管理されたゲーム数当選がメインとなっており、3桁ゲーム数の奇数・偶数でチャンスとなるモードがあり初代と同じ。そして、最大天井が699Gとなっているので残り有利区間800Gを完走時にはリミットである2,400枚程度が獲得可能な仕様となっているのだ！
『穢れシステム』は当然ながら有利区間終了でリセットされ、RUSH中はハズレ成立で蓄積する仕様となっている。

 

演出においては、『[新編]叛逆の物語』がベースとなっており、シリーズ機と同一の演出はほぼない程に全く新しい演出ばかりとなっており、ファンには新鮮味を強く感じるものとなっている！とは言え、遊技機としての仕様はシリーズ機に寄せてあるので過去作と同様の役割を持つ演出も多くファンユーザーには分かりやすい作りにもなっている。

筐体も「ハーデス冥王」で採用されたリアプロジェクッションマッピング『WIZARD』となっており、非常に美麗な演出だ！

 

本機「S劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」の訴求ポイントは『コンテンツ＆スペック』となる。

新規則機で一番の苦戦要因となっている“シリーズ（競合）機現存”に関して、本機に至っては明確な懸念材料であるのは間違いない。しかし、「まどマギ2」の検定機は今月8月中には撤去され、「初代」に関しても10月中には撤去を余儀無くされる状況がまっている。「まどマギ2」の認定機がどの程度市場に残るかは定かではないが、『まどマギシリーズユーザー』をシリーズ内で回遊させる事が重要となる。
コンテンツに寄った機種でもあった事から撤去により引退するユーザーが発生する可能性もある。引退してしまう事が業界にとっては悪いシナリオであるのは間違いない！リリース時期より初代撤去までのインターバルが2ヶ月程度ある事を本機へのマイナスと捉えるのではなく、移行期間としてプラスで捉えた運用がポイントになる！

コンテンツ・演出においては抜群のクオリティになっている事もあり、訴求点は前作からの急展開を彷彿させる『悪魔ほむら』を大々的にする程度で良いだろう。
そして、初代からのユーザー回遊を一番に考えたスペック訴求が重要となる！6号機の特徴である有利区間の存在が『穢れシステム』を執拗に追う必要をなくしている点など、プラスに取るユーザーもいるだろう。

初代撤去時期にはパチンコではあるが「Pまどマギ2」のリリースも予定されているので、シリーズ機での訴求は取り組むべきだろう！

 

いよいよ持って、新旧遊技機の転換時期へと突入し始めた。いまだ機械開発（適合試験）には不安が残る状況ではあるものの、その時は刻一刻と迫って来ている。
機種単体の評価も変わらず重要ではあるが、供給状況を考慮すると特にパチスロは総設置台数から逆算した機種毎の設置規模を考える必要がある。今までとは大きく異なる市場となる事を認識するのが遅れるだけ、企業単位で大きな損害を被る事態となると考えておくべきだろう。