大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Pうる星やつら」

2019.05.19 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は6月3日導入開始予定「Pうる星やつら~ラムのLove Song~」(ニューギン)全国8,000台

40周年を迎えた高橋留美子氏の代表的な作品となる本コンテンツは業界でも数多くの機種がリリースされてきた。慣れ親しんできた歴史あるコンテンツであるが、本機はスペックにおいて新規則機&新内規機種として進化を感じる仕様となっている!幅広いユーザー層の遊技が期待出来る機種だからこそ、ユーザーに新しい時代(内規)を受け入れさせる効果に大いに期待したい!

そんな本機のスペックはV確ロングST機となっており、通常の大当り確率は1/219.9のミドルスペック。
大当り振分(払い出し)は「特図1、4R通常(440個)50%:4R確変(44個)50%」「特図2、4R確変(440個)50%:10R確変(1,100個)50%」と特図1・2共に50%で大きく分かれるものとなっている。初当りの特図1通常後のみ時短100回に突入し、それ以外はST100%突入。ST仕様は「200回・大当り確率1/117・継続率82%」となっており、前回の講座でお届けした「ハイスクールDD」同様の高継続STスペックで、確率帯などは「エヴァ暴走」に近い仕様だ!

演出においては、本機の機種名サブタイトルにもあるように大きなセールスポイントの一つとなる主題歌『ラムのラブソング』が搭載されている事。なのだが、歴史あるシリーズでありながら主題歌の搭載がセールスポイントになるというのは、意外な事に本機種で『初搭載』となるからである!!
歴史あるコンテンツだけに懐かしい演出も多いが、映像の書下ろしによる美麗さはもちろんの事、本機の為に書下ろされた新規演出も多数搭載されているのだ!巨大ギミックや導光板などにより時代を感じるような古臭さは払拭されている。

本機「Pうる星やつら~ラムのLove Song~」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となるだろう!
歴史あるコンテンツではあるが、ファン層へのアプローチとして“新規演出搭載”や、ST演出となる“お馴染みのラムが諸星あたるを確保・撃退したら大当り”など、過渡期の弊害として複雑化するスペックによりメインターゲットが敬遠されない工夫は必要となるだろう!以前にお届けした「海JAPAN2」でも触れた通りにコンテンツにより高年齢層をターゲットにする機種は最大限の配慮が必要だ!
本機は『設定非搭載』で、「海JAPAN2」「冬ソナライト」の実績を見る限りでは業界的には大きな課題になるものの、ターゲット層的には率直に『設定非搭載』の方が良い可能性がある。前述した内容を考慮した上でスペック訴求もシンプルさが必要となり『50%でMAXラウンド』『右打ち中の大当たりはST(RUSH)突入率100%!継続率82%!』などが良いだろう!
ST中がロングSTとなっており、お世辞にも“爽快感がある”とは言えない消化スピードとなっている点は「エヴァ暴走」同様に心配な点にはなるが、「エヴァ暴走」の『LOOP当り=通常or確変』とは異なり『ST当り=確変継続』のため、悪い印象は多少でも緩和されるだろう。

本機は関西での入替自粛中の市場でのメイン新機種の位置付けとされている以上、6月という閑散期での稼働牽引をしてもらう為にも、遊技環境を含めた提供方法には十分に注意をするべきだろう!

そして冒頭でも記述した通りに業界は時代の過渡期に立たされており、特にパチンコは大きな内規変更がめまぐるしく行われている。その内容のほとんどが『緩和』内容となっているので、業界にとっては良い方向に進んでいるのは間違いない!
ただし、ユーザーを置き去りにしないように時代に適応し慣れてもらう事も提供側の配慮として注意が必要だろう!メーカーも『自己満足』で開発する事無く、なかなか難しいとは思うが“足し算”ばかりでは無く“引き算”も考えた開発でユーザー層が減る事無く、増えていくような機械開発に努めてもらう事に期待したい!

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