大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P GANTZ:2」

2019.04.07 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は4月22日導入開始予定「PぱちんこGANTZ:2」(オッケー.)全国20,000台

2017年1月に前作が販売され、当初は『小当りRUSH』スペックが鳴かず飛ばずの市場で、“2,400発&RUSH”の急な出玉傾斜で『小当りRUSH』が一定の評価をされた経緯は記憶に新しい。情勢背景的にも2016年末での『MAX撤去』となった市場に急傾斜機導入!と、非常にマッチングした結果でもあり、一時代を築いた機種と言っても過言ではないだろう!そんな機種の正統後継機がリリース開始され、GW時期の市場を湧かせる事に期待したい!

本機のスペックはハイミドルLOOP小当りRUSHタイプで、スペック的には前作よりも昨年末に導入された同社機「CR AKB48 Ⅲ」に近い仕様となる。
大当り振分は3つ存在し「左打ち特図1・右打ち特図1・右打ち特図2」があり、左右特図1の差は通常当り後の時短回数「左時:100回」「右時:100回 or 20回」と、小当りRUSH突入率「左時:30%」「右時:40%」となっている。
本機の確変継続率は60%となっているが前作同様、いかに小当りRUSHへ突入させるかのゲーム性となっており、「左打ち時:30%」「右打ち時:40%」で突入、『小当りRUSH突入⇒MAXラウンド獲得』となる!MAXラウンドは新規則機では最大となる『10R=1,500個』で、小当りRUSH状態での当りは全てMAXラウンド獲得となる点が本機最大の特徴とも言えるだろう!小当りRUSHの1回転当りの出玉は前作に大きく劣るものの『確変中大当り確率1/99.9』と低めの仕様となる事から全体の期待値としては同等の約1,050個(払い出し)となっているのだ!

演出面においては、シリーズを踏襲した作りとなっており、劇場版『GANTZ:O』の演出が多く追加されたものとなっている。『GANTZ:Oリーチ』からの大当たりは確変確定、などのユーザーにとっても嬉しい新規演出になっており、同社機「AKB48Ⅲ」同様の『GS枠』による迫力あるギミックなどが織りなす演出は前作を大きく上回る出来だ。
本機一番の見所となる小当りRUSHの演出もユーザー任意で選択可能となっており、『萌え要素』が追加されたのも大きな違いと言える。そして小当りRUSH終了時には必ずMAXラウンド獲得となる仕様から、本機の特徴である『当り⇒RUSH⇒当り』を一連の繋ぎで見せる点は出玉演出としては最たるものとなっているのだ!

本機「PぱちんこGANTZ:2」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となるだろう!前作が時代的後押しもあり、大ヒットを収めた事もあるので『最新作』という訴求効果は高くなるだろう。ただし、スペック面で言えば、新規則機となる事から目劣りする点も多く『小当りRUSH突入率の間口の広さ』と『小当りRUSH時の当りはALL1,500個(10R)』がスペックの訴求ポイントとなるだろう!
市場にはまだまだ旧規則機が残っている状況で、旧規則が大きく勝る点が2,400個搭載となる事を踏まえると運用には注意が必要となるだろう。
今後は新内規の優位性となる高継続タイプとの住み分けが予想される以上、本機の役割はGW繁忙期間の貢献が先立つ。それを踏まえ、前作への相乗効果も考えた運用がより高い貢献をもたらすだろう!

余談、という訳では無いが、本機のようなハイミドル機に対して一石を投じられる、先日発表された日工組のパチンコ内規緩和について触れていきたいと思う。今回の内規緩和の内容は大きく分けて3つ。①入賞口の下限撤廃(MIN1個)、②ベース30以上撤廃、③演出容量制限撤廃、だ。
既に多くの見識者の方々が考えを披露されているので色々と確認してもらえればと思うのだが、特に①②については認識の注意が必要となるだろう。率直にスタート賞球を下げる事が可能となる訳だが、抽選回数を多くした所で頻度に対しての総量を下げる必要があるだけに有効活用とは言い難い。仮にベースを下げた所で、新規則での下限出率制限により安易にベースを下げる事は試験での適合率が激減する恐れがある。というよりは、そもそも短時間試験下限出率33%が付加されたので『ベース30以上撤廃』となった流れなのだろう。
とはいえ、やり様の話であり逆説的に言えば短時間試験の下限ベースをクリアできる仕様ならばベースを下げる事が可能となる。結局の所、ベースを下げて、総量の上限値を上げ、頻度を上げる事がいわゆる射幸性の高い機種となり、ニーズが高くなる傾向にあるのは言うまでも無いだろう。

今回の内規はおおよそ試験ベースとなるS5.5を60回(1時間:短時間試験)試行して、330回転6000発打ち出しの内に2,000発の払い出しをさせる事が出来れば良い訳なので、330回転以内の大当り出玉で下限出率33%を補填すれば良い話となる。330回転以内で仮にハイミドル機1/319が当選出来る可能性は65%弱となり、現在の試験内容ではこの65%を度々クリアする必要がある為に困難とされている。
そんな状況でベースを下げる事が可能となるのは『回転率を上げて当選させる』『確率を下げて当選させる』の2つが主となり、同じ総量だとすれば後者の『確率を下げる』がユーザーにとっては受けが良くなる可能性が高いだろう。そうなると、ハイミドルに固執する必要は無くなる。だが、設定搭載ハイミドルの通過率が絶望的な現状を踏まえれば、管理遊技機・封入式の市場が待ち構えている業界将来にとって、業界パワーワードとなる数字『8192』『2400』『399』『319』のうち『319』を早々に卒業し、過去にあった“強ミドル”などの市場にする事が有益となるだろう!
とはいえ、決して簡単な事では無く、何度も試験に持ち込む手間をメーカーには惜しまず、ハイミドル以外での市場構築に期待したい!

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