商品の質を上げることが稼働と利益を上げる道

2019.06.29 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(220) 第1四半期を終えて

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。非常に厳しかった6月も今日が最終日、多くのお店は第1四半期としても最終日だと思います。ここまでの3か月振り返ると、とにかくGW後の稼働低迷が大きな印象を持っています。

これにより、たとえ出方(割数、利益率)が計画通りだったとしても売上(稼働)が計画に届かないので金額としての利益の確保が難しい状況となり、
・粗利計画が未達に終わったお店
・利益率を上げて何とか達成したお店
に分かれました。

粗利計画が未達に終わったお店にもまた2種類に分かれます。
・四半期では取れているお店
・四半期でも取れていないお店
です。

いま、業界は非常に厳しい時を迎えています。それは稼働や客数ということではなく(もちろんこれらも厳しいですが)、当面続く資金需要のことです。これは言うまでもなく、年末の既存エース機種およびみなし機の撤去によるその代替機種の導入費用、その先年明けの禁煙対策費用のことであり、そのための費用捻出に頭を悩ませていることでしょう。

このときの対策として、
・売上に期待ができないのだから、まずは費用の見直し
をすると思いますが、広告宣伝や遊技機費用の見直し(というか、減額)では、下降傾向を止めるというよりもむしろ加速させてしまうという事実に目を向けてほしいと思います。

お店にとって(会社にとって)最も重要なのは利益であり、その利益はどこから得られるかというと、当然それはお客様からです。ただし間違ってはいけないのが利益の意味合いです。利益を「お客様の負けた、失った金額」と考えていると、こちらが必要と考えている(計画している)利益額すら、確保することが憚られてしまいます。

しかし利益を「お客様の満足度の対価、満足したから置いていくもの」と考えれば、質の高いサービスや商品の提供ができているならば、それに対応した金額をいただくことは「商売」として当然のこととなります。

いま、利益を「取り過ぎ」と感じているお店は、自社が提供しているサービス、商品に自信がないのではないでしょうか。また、いま利益の確保がうまくいっていないお店は、自社が提供しているサービス、商品の質が低いのではないでしょうか。

自社が提供しているサービス、商品の質を上げることが稼働と利益を上げる道です。そしてそのためにすべきことは経費の抑制ではなく、お客様の満足度向上のための「投資」です。そして、その投資をするために必要なのが「利益」なのです。

2019年第1四半期、利益の確保が出来なかったお店は今一度、利益に対する捉え方を見直してください。そして次の四半期では必ず利益の確保をしてください。

「利益の確保が、稼働を上げる」です。利益と稼働はどちらが先か、それは明確に「利益の確保」です。


■ 計数管理研修 応用編 開催
綜合ユニコム様主催「計数管理研修 応用編」を開催いたします。
日時:2019年7月2日(火) 13:00~17:00
場所:東京ガーデンプパレス

「受講生満足度98%」(過去開催実績)の計数管理研修です。
今回も下記ページからのお申し込みで、1万円の割引となる講師特別ご優待申込を受付いたします。
http://www.ab-c.jpn.com/contact.html

・計数管理に自信のない方
・計数管理の理解を深めたい方
・計数管理を再確認したい方
のご参加、お待ちしております。
詳細は下記綜合ユニコム様HPにて。
https://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/seminar/index.html
https://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/seminar/2019/0701.html

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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