全商協が津波対策の植樹活動に参加

2014.09.11 / ホール

9月10日、全国遊技機商業協同組合連合会(中村昌勇会長/全商協)は宮城県岩沼市で7日に行われた、財団法人瓦礫を活かす森の長城プロジェクトが主催する「千年希望の丘植樹祭」における植樹ボランティア参加について報告した。

同プロジェクトは東日本大震災の被災地沿岸部に、津波からいのちを守る森の防波堤を築くため、2012年に設立。震災の瓦礫と土を混ぜて5mほどの盛土を築き、その上にシイ、タブ、カシ類を植樹して森にする活動を行っている。植樹した苗は瓦礫を抱いて地中深くまで根を張って津波に強くなり、約15〜20年で高さ20〜25mの森となる。これまでの植樹本数は13万5千本以上、植樹祭などボランティア参加者数は1万6千人以上にのぼる(14年6月現在)。

この日は早朝から天候が思わしくない中、全商協(全国8組合が参加)から15人の組合員を含む約60人のボランティアが参加し、600本を植樹。社会貢献委員会委員長を兼任する綛田騰理事は「災害は当事者でないと忘れがちになってしまう。長い年月のかかるプロジェクトだが皆が参加することで活動の認知度を高め、協力していきたい」と語った。

植樹には16種類の常緑広葉樹が用意され、参加者は専門家の指示のもとで作業を進めた。徐々に天候も回復し、植樹のあとには雑草の成長を抑えるために藁を敷き詰め、さらにロープを地面に張って固定し、作業は完了した。プロジェクトの新川眞理事は「末永く記憶に残していただき、数年後にまた育った木を見に来てほしい」と謝辞を述べた。

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