今年度の新入社員は「AIスピーカー」のようです

2019.04.15 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第90回「2019年度(平成31年度)新入社員のタイプ」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。徐々に新入社員の配属も始まり、現場が少々慌ただしくなっている頃でしょうか。私の体感ですが、今年の新入社員は「真面目」「素直」「鋭い」「行動に移すのに少し時間を要する」という印象です。

先日、産労総合研究所が「2019年度(平成31年度)新入社員のタイプ」を発表しました。今年度は「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」のようです。
 

産業労総合研究所はこのタイプをこう分析します。

「学生側からすると、2015年の過労とパワハラによる新入社員の自殺事件以来、日本企業の雇用慣行への疑念が尾をひいており、就職セミナーへの参加者が減少するなど、一部の学生を除くと、企業への就職にあまり大きな希望や期待をもたない傾向が見られる。『リストラの嵐』を子供時代に見ている世代なので、企業を生活安定のためのシェルターと考える傾向はそもそも親世代よりは弱い。近年の売り手市場が、さほど努力しなくても内定の一つくらいなんとかなる、という思いにもつながっており、総じて就職活動に『醒めている』印象がある。そんな中、命名の由来ともなった昨今のAIブームが、将来AIにとって代わられるような仕事には就きたくないという思いを強めている。新卒採用とはスキルを問わない採用である。少子化時代の貴重な若い新卒者を採用した以上、丁寧な育成を心がけ、『会社』ではなく、仕事をするという世界に定着できるよう、先輩や上司は努力し、立派な仕事人を育てて欲しい」

そして、「今年度の新入社員は質問に『はい』『いいえ』ではなく『どちらでもない』を選ぶ傾向がある。自分の意志を表には出さず、能動的に動くことが少ないかもしれないが、内部には自らの考えと可能性を秘めている。仕事に対しても丁寧に教え、どんな意義があるかを説明するなど、丁寧な教育をすればしっかりとした仕事をしてくれる期待感がある」と、どのように扱うべきかまで解説しています。

何年も前からですが、今は「背中を見て覚えろ」の時代ではありません。「俺たちが新入社員の頃は…」は通用しないのです。かといって、ゆるゆると甘やかすのもまた違います。時代に合った指導方法・個々に合った教育方法を模索していってください。

ちなみに、私が社会人になった2009年の新入社員のタイプは「エコバック型」。酷使すると長持ちしない(早期離職)が、意外に耐久性に優れた面もあり、活用次第で有用となるだろう。と書いてありました(笑)。新入社員タイプは昭和48年度から存在していますので、ご自身の新入社員タイプを調べてみるのも面白いですよ。

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
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2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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