中国本土からの旅客数制限へ/マカオ政府

2015.04.17 / カジノ

4月14日、現地メディア「マカオビジネス」によると、マカオ政府の社会文化司長の譚俊栄(アレクシス・タム)は、マカオを訪れる中国本土客は「年間2,100万人程度が理想」との見解を述べ、増え続ける本土からの旅客数を制限する方針を示した。今後は中国本土以外の海外からの旅客を増やし、均衡を図るという。なお、具体的な制限方法については、今のところ明らかにされていない。

マカオの旅客の受け入れ数の限界は一日あたり8万9000~9万2000人とされる。しかし、今年2月の春節休暇には14万7000人の観光客が訪れたことから入境管理や交通がパンク状態となり、旅客の受け入れ能力の限界が指摘されていた。なお、2014年にマカオを訪れた観光客は約3152万人で、そのうち中国本土客は約66%を占める2,125万人だった。

今月13日、マカオの隣に位置する香港では、隣接する広東省深圳(シンセン)市の住民を対象とした香港入境ビザの規制を開始。香港で日用品などを買い占める運び屋の「爆買い」対策に乗り出した。同じく中国本土から押し寄せる渡航者に苦慮するマカオでも、香港に追随して何らかの規制に踏み切るのではとの憶測が流れていた。

※画像は春節休暇で混雑するマカオのセナド広場(写真1枚目)と香港の商店で購入した日用品をバッグに詰め込む中国本土の運び屋(写真2枚目)

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