三木流「緋弾のアリア」の評価は?

2016.01.08 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

新年あけましておめでとうございます。旧年中はご拝読頂きまして誠にありがとうございます。本年も激動の業界を生き抜くべく、精進してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。今回で82回目の連載になりました。新年1発目は「緋弾のアリア」(藤商事)2/7~の評価をしてみたいと思います。

パチンコでまずまずのヒットとなった緋弾のアリアがスロットでも登場。直近の地獄少女がバラエティーでは堅調な結果となったので、本機も導入する価値があるのか試打してきました。

<ボーナス>
通常時の弾丸揃い:約80枚
(チャンスゾーン扱い)
A+ART機ですが、表面上ボーナスは存在せず

<確率&出玉率>
■ART初当たり確率
設定①:1/301
設定②:1/286
設定③:1/268
設定④:1/233
設定⑤:1/207
設定⑥:1/177

■出玉率
設定①:97.5%
設定②:98.7%
設定③:100.2%
設定④:103.2%
設定⑤:106.2%
設定⑥:109.1%

<通常時>
ベース:37.5G/50枚
コイン単価:2.4円(設定①)
天井:999G消化でART確定
平均MY:2400枚
MY単価:1000枚

スイカ成立→修羅バトルへ
チェリー成立→探偵ランクUP
周期抽選最大63G消化→武偵ミッションへ

■修羅バトル
スイカ成立で突入
ART突入時に加算されるゲーム数を仮獲得できる

■武偵ミッション
周期ゲーム数消化で突入

■ヒステリアモード
ヒステリア煽り中の弾丸図柄揃いで突入
G数上乗せ&セット上乗せ高確率抽選

<ART>
純増:2.0枚/G
G数上乗せ&セット数上乗せ&継続率

■バレットゾーン(通常ART)
1セット30G~
初期G数はご褒美チャンスで決定
ART終了後は継続バトル「イ・ウーバトル」勝利でART継続。

■緋弾ゾーン(上乗せ特化ゾーンのCZ)
ART中の弾丸図柄揃いから突入
赤7やBARが揃うと上乗せ特化ゾーンに突入

■双剣双銃ラッシュ(上乗せ特化ゾーン)
緋弾ゾーン中の赤7揃いで突入
ボタンプッシュでG数上乗せ

■桃源郷ラッシュ
緋弾ゾーン中のBAR揃いで突入
プッシュボタンを全消化でG数上乗せ

■イ・ウーバトル(継続バトル)
最大12ゲーム継続
敵のHPをゼロにすれば勝利
獲得している弾丸の分だけ、敵の攻撃を回避

<感想>
筐体は地獄少女と同様のもので、オーソドックスなタイプ。液晶右側にはタッチセンサーを搭載した人形の役物があり、強演出時にタッチします。液晶演出は無難な出来で、地獄少女と同等のクオリティで並の評価。

スペックはA+ARTですが、ボーナスは獲得枚数が少ないチャンスゾーンの役割なので実質、ART特化タイプとなります。通常時はスイカ成立でG数の仮上乗せ、チェリー成立で探偵ランクのUP、周期G数消化でのチャンスゾーン、弾丸揃いからのチャンスゾーン、とそれぞれが絡みあい非常に止めにくい仕組みになっており、CZ突入率も全設定1/46と常にチャンスの状態が続きます。この止められない仕組みのおかげで、初期稼動は良さそうです。

ART中のG数上乗せは全て特化ゾーン経由で、その上乗せ頻度やG数の大きさは不明ですが、試打時には大きなG数上乗せはなく、おそらく上乗せの威力はそこまで強くないと想像されます。継続バトルも含め、ARTの連チャン性がもう少し欲しいと感じました。

また、設定6の出玉率も109.1%と低め。設定狙いの客層からは避けられそうな印象で、初期稼動を乗り越えた後が課題でしょう。

地獄少女のようにバラエティーコーナーや5スロなどの低貸しでは重宝しそうですが、メインとなるほどの求心力は見込めないと思います。

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三木貴鎬

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独 立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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