三木流「年末アレジンの注意点」
2014.11.01 / 連載【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
[第22回] 「アレジン」をユーザーがどう評価するか
皆さんこんにちは!!
22回目の連載になりました。今回は年末に出るパチスロ「アレジン」について考えてみましょう。さてこの機械、問い合わせが非常に多いですね~。もちろん主力になりそうな機械が年末までに出てこないことが第一の理由ですが、ハイスペック機を抱えておきたいホール側の事情(?)が大きく働いていると思われます。注意したいのが「この機械が良いか悪いか」の話ではないところ。まずはセオリーで分析してみましょう。
① ハーデスの二番煎じとユーザーは見る可能性がある
② ベースが1000円当たり24ゲーム弱と俗にいう回らない機械であること
③ 表面上の仕組みは「ゴッド」のゼウスに類似していること
これらを紐解いていくと
① 二番煎じは当たらない!!このセオリーを覆すことができた機種は皆無です。② この機種の類似のベースの機械は今まで「メガミリオネア」に始まり「ロストアイランド」「ンゴロポポス」「沖ドキ」とうーん・・・な結果に。単純にユーザーからすると投資金額に不安が募るということでしょう。その分、初当り確率(設定1で1/381)が軽くなっています。これに対してハーデスが設定1で1/459なので、これを計算すると初当りまでおよそ1万6000円でほぼ同額という点ですが、この金額をユーザーが冷静に判断できるのか疑問です。③ 仕組みは純増枚数と、1セットのゲーム数が違う点だが、基本仕様はゼウスに類似。仕組みに目新しさがない点でユーザーが新鮮な気持ちで打つかどうか? やはり二番煎じのにおいがぷんぷんするのです。
さて、これらのセオリーを無視して買う勇気がありますか? それとも買えば稼働が上がる、すなわち買ったお店のみ得する攻撃型の機械になるのか? これはもちろん最終的には市場の判断になるわけですが、皆さんはどう思いますか?
ただし、良い部分として継続率×セット数の機械はバジリスクのように検討する可能性があります。
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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。