三木流「ひぐらし絆」の評価は?

2016.01.22 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!84回目の連載になりました。今回は、ディライト製「パチスロ ひぐらしのなく頃に絆」(納品2月21日~)の評価です。

スロットのひぐらしのなく頃には、今までオーイズミから2作が登場していますが、今回はディライトからの登場。ディライトの直近の「マジェスティックプリンス」「ああっ女神さま」に続く機種ということで、本機も慎重に評価したい新台です。

 <ボーナス>
■BIGボーナス:204枚
■プレミアREGボーナス:18枚(約1/32000)

<ボーナス確率>
■BIG確率
全設定:1/565

■AT初当たり確率
設定①:1/377
設定②:1/354
設定③:1/341
設定④:1/291
設定⑤:1/253
設定⑥:1/218

■出玉率
設定①:97.5%
設定②:98.6%
設定③:100.5%
設定④:104.6%
設定⑤:109.3%
設定⑥:113.1%

<通常時>
ベース:35G/50枚
天井:1280GでART当選

■雛見沢症候群L5(自力高確)
AT期待度37%

<ART>
純増1.7枚/G
継続率上乗せタイプ

■デイブレイクラッシュ(通常AT)
1セット40G
1/5で継続率上乗せ
平均獲得継続率、初回セット83%、次セット以降75%

■ひぐRUSH(継続率上乗せ特化ゾーン)
5G継続の毎G上乗せ

■鉈ZONE(継続率上乗せ特化ゾーン)
3G間のSTタイプの上乗せ特化ゾーン
上乗せ成功で+100%、再度3Gに突入

■柳桜覚醒(継続率上乗せ特化ゾーン)
プレミアムREGで突入する上乗せ特化ゾーン
ベル3回成立で終了
上乗せ期待度400%以上

<感想>
筐体は2つの可動式サブ液晶の搭載、加えて液晶上部から落下するバー状の役物、液晶前面に飛び出してくるランプ型の役物もあり豪華な見た目に仕上がっています。また、透過前面液晶にもなっており、熱い演出時は派手に光ります。液晶演出の画像は平均的なレベルですが、サブ液晶と透過液晶との連動でクオリティの高い演出になっています。落下するバー状の動きも「最速落下」と謳っているように動きが早く遊技を盛り上げます。

スペックは純増1.7枚のA+ARTタイプ。ボーナスはBIGのみで確率が重く、ART特化に近いイメージです。ARTの仕組みは、今週導入が始まった「ガンダム覚醒」と同じ継続率上乗せタイプ。継続率が100%に到達すれば継続確定、100%を超えた分は次セットに持ち越しされます。上乗せの最低%が+2%と非常に小さい分、上乗せ頻度は高く1/5で上乗せが発生します。

平均獲得継続率が75%のようですが、特化ゾーンやBIGでの+100%、+200%も込みの数値なので1セットで獲得できる継続率はおそらく50%~60%ぐらいが最も多いのではないでしょうか。50~60%の継続率では2~3連が最も多くなると想像でき、上乗せ特化ゾーンかBIGを引かないとARTが伸びない仕様かと思われます。上乗せ特化ゾーンを引けるとロング継続に期待できるので、意外と波の荒い出玉になりそうです。

いずれにせよ同タイプの「ガンダム覚醒」がすでに稼動し始めているので、その結果を見れば継続率上乗せタイプの成否が分かりそうです。「初代ひぐらし」は、キャラクターの良さと技術介入での甘さでまずまずのヒットとなりました。

2作目も期待されましたが、ATへのゲーム性進化の甲斐なく、早い段階で稼働は落ちました。3作目の今作はメーカーも異なり、ゲーム性も一新されました。メーカーとしての実績は高くないですが、ひぐらしファンは多く、演出の出来がいい本機は脇役機として活躍が見込めます。

販売台数は8000台と飽和することもなく、最近の中古機の価格も販売台数が少ないものに関しては高値で安定する傾向にありますので、購入して損はない新台です。小型店ではバラエティー、大型店では4~5台程度でしょうか。

同時期の「マジハロ5」「偽物語」とターゲットとなる客層はほぼ同じで相関がある3機種。予算が厳しければ小台数でもいいので3機種とも導入することが集客につながる入替になりそうです。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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