三木流、聖闘士星矢海皇覚醒の評価は？

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは！　１６０回目になりました。今回は三洋製「聖闘士星矢海皇覚醒」（納品7/17～）の評価です。前作から2年を経て、シリーズ最新作の第4弾が登場します。三洋のパチスロでは最も実績のあるこのシリーズですが、導入すべき新台なのか試打してきました。

＜ボーナス＞
ボーナス非搭載のART特化タイプ

＜確率＆出玉率＞
■ART初当たり確率
設定①：1/376
設定②：1/362
設定③：1/344
設定④：1/324
設定⑤：1/299
設定⑥：1/275

■出玉率
設定①：97.8%
設定②：98.8%
設定③：100.8%
設定④：103.9%
設定⑤：107.5%
設定⑥：113.1%

＜通常時＞
ベース：45G/50枚
コイン単価：3.0円（設定①）
天井：999G

■小宇宙ポイント抽選通常時に小宇宙ポイントが累計1000pt到達でARTを抽選ポイントは液晶右下に表示
■小宇宙チャージ小宇宙ポイント獲得特化ゾーン5～15G継続
■不屈システム海将軍激闘の1戦目で敗北などで「不屈ポイント」を獲得不屈ポイントがMAXになれば次回海将軍激闘に勝利が確定

＜ART＞
純増2.0枚/GG数上乗せタイプ

■海将軍激闘（第1段階のART）消化中に海将軍とのバトルが発生バトルを3回突破すれば上位ARTに突入バトル継続率は50%、60&、70%、80%、99%のいずれか
■聖闘士RUSH（上位ART）

平均初期G数：200G
平均獲得期待枚数：1350枚
最低でも初期G数は3桁保障

■天馬覚醒（G数上乗せ特化ゾーン）
初期G数決定ゾーン10G+α
平均上乗せ：200G

■女神覚醒（上位のG数上乗せ特化ゾーン）
初期G数決定ゾーン10G+α
平均上乗せ：400G

■聖闘士アタック（G数上乗せ特化ゾーン）
登場キャラによって上乗せG数が異なる
星矢…100G以上
一輝…300G
黄金聖闘士…特化ゾーン

■黄金 vs 海将軍激闘バトル
継続タイプの上乗せ特化ゾーンバトルに勝利で継続＆G数上乗せ

■千日戦争（最強上乗せ特化ゾーン）
海皇とのバトルに敗北するまで上乗せ＆継続

＜感想＞
筐体は、ビビットレッドオペレーションと同様のオーソドックスな液晶搭載機で、リール右側に押しボタンタイプのランプ役物が搭載されています。液晶演出は過去の聖闘士星矢の同等のクオリティ。

スペックは純増2.0枚のART特化タイプです。上位ARTに突入すれば期待値1,350枚と一撃性が強いことが本機のウリです。その上位ARTに突入するには、初期のARTバトルを3回突破する必要があり、その突破確率は20%。設定①での初期ART初当たり確率が1/376、その20%が上位ARTに突入するので、実質の上位ART突入率は1/1880と1日打っても4～5回しか初当たりが発生しない確率です。

初期ARTは3回のバトルを行っても20～30Gぐらいで50枚前後しか獲得できず、その確率も1/376（設定①）で、バトル敗北後に再度、次の当たりを目指そうという気にならない確率です。

上位ARTの初当りまで3万5000円程度の平均投資となり、純増2.0枚の新基準機にそこまで投資するお客さまがいるかどうかが課題です。

上位ARTに入れば初期G数が大きく、ART中に他の特化ゾーンにも突入して、そのゲームも存分に楽しめ、出玉も伸びます。ただ、ロング継続が期待できる分、夜からはARTが取り切れない心配があり、夜の稼働が伸びにくいタイプでしょう。

通常時は黄門ちゃま喝のような周期抽選で、1000ptに到達すればART抽選を行います。黄門ちゃまとは異なり単一の周期なので、周期抽選終了後に止め時が訪れます。一撃性に魅力がある新台ですが、上位ART初当りのハードルが高い。それをどう我慢させるかが課題です。

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三木貴鎬（みき・たかし）

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。