三木流、笑ゥせぇるすまんの評価は?

2017.08.25 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!167回目になりました。今回は三洋製「笑ゥせぇるすまん3 笑撃のドーン」(納品9/3~)の評価ですスロットではシリーズ3作目となる本機。「聖闘士星矢」が好調な三洋ですが、導入すべき新台なのでしょうか?

<ボーナス>
ボーナス非搭載のART特化タイプ

<確率&出玉率>
■ART初当たり確率
設定①:1/335
設定②:1/323
設定③:1/291
設定④:1/244
設定⑤:1/194
設定⑥:1/148

■出玉率
設定①:97.5%
設定②:98.4%
設定③:101.2%
設定④:105.9%
設定⑤:111.8%
設定⑥:119.2%

<通常時>
ベース:47.6G/50枚
天井:999G

■欲望ゾーン
ゲーム数解除ゾーン
欲望の色で期待度を示唆(青<黄<緑<赤)

■福ゾーン(自力CZ)
継続G数:5 or 10 or 15G
全役でART抽選
揃う図柄によって異なるボーナス(ART)に当選
333:真・ドンドンボーナス
777:極・ドンドンボーナス
金図柄:ドンドンプレミアム

<ART>
純増2.0枚/G
セットストックタイプ

■ドンドンボーナス(通常ART)
1セット:40 or 100G

■真ドンドンボーナス(上位ART)
ドンドンチャレンジエクストラの出現率UP

■極ドンドンボーナス(上位ART)
最上位のART
レア役の直乗せ&7揃い確率大幅UP

■ドンドンチャレンジ(上乗せ特化ゾーン)
10G+α(継続あり)
7揃い(セットストック)確率大幅アップ

■ドンドンチャレンジエクストラ(上乗せ特化ゾーン)
上位版のドンドンチャレンジ
全役の直乗せ率が大幅UP

■爆笑フリーズ
0G連上乗せ
7揃い後に逆回転すれば上乗せ追加

■ドンドンプレミアム(上乗せ特化ゾーン)
フリーズやBAR揃いで突入するプレミア特化ゾーン
10G継続のSTタイプ
7揃いで10G再セット

<感想>
筐体は、オーソドックスな液晶タイプですが、聖闘士星矢やビビッドレッド・オペレーションと比較すると液晶が大きく、リールが縦に短くなっています。また液晶からリールまで、全面を透過液晶が覆っており、強演出時にはそこに喪黒福造がドーン!と浮かび上がり盛り上げます。液晶が大きく、アニメ映像が多く使用されているので、演出の見た目がよく、打ち気をそそります。G数解除もあるので、液晶演出のざわつきが期待感を煽り、打っていて楽しい通常時でした。

スペックは擬似ボーナス連チャンの純増2.0枚ART特化タイプ。セットストックのみのタイプで、7が揃う擬似ボーナスが連チャンする非常にシンプルなシステムです。中年男性が好むコンテンツなので、このシンプルなARTシステムは客層にマッチしており好感が持てます。千円ベースも高く、天井も浅いので新基準機としては非常にバランスが良い印象を受けました。

懸念材料は設定6の出率の高さ。設定6が119%でこれだけ初当たりに設定差があると、短時間で「設定6じゃない」と見切られそうです。またG数解除も搭載しているので、設定6だけ特殊なハマらないG数テーブルになっている可能性もあり、解析が出揃うと稼働が急落する可能性があります。ただ、この台を好む客層は設定狙いをする客層ではないので、他の機種に比べると設定に対する見切りはマシかと思われます。この設定に対する見切り具合は、同じように設定6がエクストラだったカイジと客層的にも同じイメージでしょうか。

総評としては液晶演出の作り込み、ARTシステムのシンプルさが高評価。コンテンツ的に集客力には期待できませんが、シンプルなゲーム性で寿命が長い台になりそうです。本機はパチンコの大海、甘海の機歴としての役割もあるようですが、それとは関係なくバラエティーコーナーに1台は欲しい新台です。大型店で撤去したい台が多い店舗では、3~4台導入してもOKではないでしょうか。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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