三木流、楽シーサーの評価は?

2017.02.24 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 141回目になりました。今回はSANKYO製「みんなで楽シーサー」(納品3/20~)の評価です。10年前の5号機初期にプチヒットした楽シーサーの第3弾が登場。新台が多数登場する3月4月に導入すべき台なのか、試打してきました。


<ボーナス>
ボーナスのみのノーマルAタイプ

■BIG:312枚
■REG:104枚


<確率&出玉率>
■BIG確率
設定①:1/265
設定②:1/264
設定③:1/262
設定④:1/253
設定⑤:1/245
設定⑥:1/230

■REG確率
設定①:1/360
設定②:1/334
設定③:1/316
設定④:1/282
設定⑤:1/253
設定⑥:1/230

■ボーナス合成確率
設定①:1/152
設定②:1/147
設定③:1/143
設定④:1/133
設定⑤:1/124
設定⑥:1/115

■出玉率
設定①:96.9%
設定②:98.1%
設定③:99.1%
設定④:101.8%
設定⑤:104.7%
設定⑥:110.1%


<通常時>
ベース:32.1~33.4G/50枚
コイン単価:2.6円(設定1)

リプレイがボーナス重複のメインなのでリプ連でチャンス。


<感想>
筐体はリール上部に、子シーサー2つ、親シーサー1つの大型役物を搭載したインパクト抜群のもの。パチンコのように筐体を側面から見た時に何の台か分かるように側面が少しせり出しています。

スペックはボーナスのみの完全告知機。基本は親シーサーのパトライトが光ればボーナス確定、その他にもさまざまな賑やかな告知方法が搭載されています。

ベースが少し低めで、確率を甘く設計しています。低設定域の確率は「ゴーゴージャグラー」とほぼ同等の数字で、高設定域はさらに軽く出率も高くなっています。設定6の出玉率が110%あるので、「マイジャグⅢ」や「ファンキージャグラー」のように設定狙い客が打つスペックです。設定6の出玉率が「クレアの秘宝伝」のように高すぎると、低設定域との差が大きく低設定が稼働しないので、本機はちょうど良い出玉率です。設定3でも出率は99.1%と辛く、中間設定を使えることで、ボーナスの回数は十分に上がります。設定2や3で「BIG35回、REG32回」のような結果も頻繁に発生するので、高設定と勘違いして稼働も伸びる仕様です。

懸念材料は年配層が打つかどうか。千円ベースが低く、1回のBIGの獲得枚数で200G回すことができないので追加の現金投資の機会が多くなりそうな点がまず心配。レア役のチェリーが左リールに2個だけ、スイカは中リールに2個だけで右リールも取りこぼしポイントがあり、適当押しをしているとレア役は半分も取れない配列になっていて、目押しの有無で結果に大きな差が生まれます。これが、ジャグラーのように取りこぼしても気づかなければ損した気分にはならないのですが、本機ではレア役を役物で告知することがあるので、取りこぼしに気づいてしまい、ボーナス成立と勘違いしたり、取りこぼして損をした気持ちになりそうです。

そういった点を考えると客層は若年層~中年層、ハナビなどに近い客層です。さらにキャラクターが可愛いので女性が混ざる感じでしょうか。平日の昼間の稼働を支える年配層にはあまり期待できないので多台数は厳し目な印象。とはいえ、ある程度台数を持たないと設定の期待感を出せないので、複数台設置するなら5台ぐらいが最適でしょうか。Aタイプ系のバラエティーをまとめて設置している店舗では、バラエティーに1台はぜひ欲しいところ。

ノーマルAタイプなので、結果が良ければ長持ちし、導入当初は出す必要があるので、TOP導入にこだわる必要はあまりないかもしれません。台自体の出来は良いので、バラエティー以上で構えるなら後追いで導入をオススメします。もし人気になって中古価格が定価を上回ことになったとしてもOKです。個人的にはないと考えていますが、コケるリスクを考えると、その価格で買う方が賢い選択と言えます。また、SANKYOは良ければ再販するメーカーなので後追いも賢明な判断になるかもしれません。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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