三木流、政宗2の評価は?

2017.07.21 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!162回目になりました。今回は大都技研製「政宗2」(納品8/6~)の評価です。初代政宗から6年を経て、シリーズ2作目の最新作が登場します。番長3の再販の機歴として注目されていますが、台の出来自体はどうなのか試打してきました。

<ボーナス>
■擬似ボーナス搭載のART特化タイプ

<確率&出玉率>
■ART初当たり確率
設定①:1/320
設定②:1/306
設定③:1/311
設定④:1/262
設定⑤:1/283
設定⑥:1/211

■出玉率
設定①:98.1%
設定②:99.4%
設定③:101.7%
設定④:105.5%
設定⑤:110.2%
設定⑥:115.8%

<通常時>
ベース:44G/50枚
コイン単価:2.7円(設定①)
天井:999G

■高確率
前兆ステージ

■愛姫演舞(自力高確率)
青7揃いでART隻眼ノ乱突入

<ART>
純増2.0枚/G
G数上乗せタイプ

■奥州ボーナス(擬似REG)
1セット20G
消化中に黒BAR揃いで天下道に突入

■天下道(CZ)
1セット10G~
秀吉が出陣すれば秀吉猿舞のチャンス

■秀吉猿舞(特化ゾーンのCZ)
突入時点で隻眼ノ乱突入確定
演出成功で秀吉決戦に突入

■隻眼ノ乱(通常ART)
1セット50G
合戦システム
①ベル獲得で兵力を貯める
②兵力が貯まれば竜玉が点灯
③点灯した竜玉に対応した小役を引けば対決に発展
④対決に勝利で上乗せor特化ゾーンへ

■秀吉決戦(G数上乗せ特化ゾーン)
最高85%継続のG数上乗せ特化ゾーン
青7が揃う度に上乗せ確定
金7揃いで秀吉決戦をストック
85%継続確定の上位モード超秀吉決戦あり

<感想>
筐体は、押忍!番長3と同様、大型ドーナツビジョン液晶で、シャッターのように稼働するサブ液晶も2枚搭載されています。番長3同様、この筐体の出来がよく、映像も2Dのオリジナルアニメで作り込まれ、完成度の高い液晶演出となっていました。上乗せ特化ゾーン中の効果音や見せ方もうまく、熱くなる煽り演出です。キャラクターの知名度、個性は番長シリーズに比べると劣ってしまいますが、前作の政宗のイメージからは大幅に進化しています。

スペックはART特化タイプ。番長3では、初当たりがARTとなることが大半でしたが、本機では擬似REGもあり、その小当たりだけで駆け抜ける残念パターンも存在します。その分、番長3の初当たり1/430(設定①)と比べると初当たりは軽く、天井も短縮されています。

番長3と同様にベルを貯める仕組みがありますが、それはART中に限定され、通常時はオーソドックスにレア役を引いてCZ経由でARTに突入させる流れ。ART中はベルを貯めて、竜玉ランプを点灯させ、ランプに対応したレア役を引いて、対決に勝利して、G数上乗せが確定と、上乗せまでたどり着くにはハードルが多い印象です。

上乗せ特化ゾーンの秀吉決戦は強力で3桁上乗せ当たり前の仕様、その上位の超秀吉決戦では4桁上乗せにも期待できる爆発力を秘めています。本機の魅力は、そのG数上乗せで、青7揃いを連発させる煽り方も熱く、突入ハードルが高いものの一撃性と中毒性があるG数上乗せでした。番長3はセットストック、政宗2はG数上乗せの一撃性と、それぞれ違った上乗せの特色。通常時の止めにくさや面白さは番長3の方が上ですが、ART中は遜色ない出来栄えで、番長3を打った客層は、一度は打ちたい新台です。

オススメ台数は、総設置台数の2%程度。番長3の半分ぐらいの台数が目安です。

番長3も20~30台の大量設置店では厳しい稼働になっていて、新基準機のスペックで満足できる客比率は、いまだ少ない状況です。政宗2は出来が良かったのですが、あくまでも「新基準機の中では」という評価なので大量設置はオススメしません。

7月中旬の番長3の再販の機歴にもなる本機ですが、番長3も政宗2も発注がパンクしていますので、台数を削られてもいいように、欲しい分より1~2台多めに発注するのも手かと思われます。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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