三木流、パックマンの評価は?

2018.03.30 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー 第197回目

今回はメーシー製「SLOTパックマン」(納品4/22~)の評価。

ユニバーサルがバンダイナムコとのコラボで「ファミスロ」と題して昔のファミコンタイトルをシリーズ化する。その第1弾は「パックマン」で、完全告知のノーマルAタイプとしてGW前に登場する。

<ボーナス>
■BIG:312枚
■REG:104枚

<確率&出玉率>
■BIG確率
設定①:1/278
設定②:1/270
設定③:1/260
設定④:1/232

■REG確率
設定①:1/437
設定②:1/390
設定③:1/351
設定④:1/297

■ボーナス合算確率
設定①:1/170
設定②:1/160
設定③:1/149
設定④:1/130

■出玉率
設定①:97.7%
設定②:99.5%
設定③:103.5%
設定④:111.1%

<通常時>
ベース:35G/50枚
チェリー、メロンでボーナス同時抽選

<感想>
本機はアクロス筐体で液晶は非搭載。リール右上のパックマン型の告知ランプが光ればボーナスが確定する完全告知タイプである。

スタート音やストップ音といったSEやBIG中のBGMなど、聞き覚えのある懐かしいファミコンのパックマンのものが使用されている。告知は違和感を重視してつくられており、リールスタート音が違ったり、ストップ音が遅れたり、払い出し音がずれたり、パネルのランプが点滅したりと、一瞬「あれっ」と思うような違和感が発生し、その後に告知ランプが点灯することが多い。

スペックはノーマルタイプ。ボーナスの獲得枚数はジャグラーと同じ。ボーナス消化手順は、BIG中はずっと適当押しでOK。REGボーナス中のみ簡単な目押しを行うことで最大獲得枚数となる。

設定は4段階。設定1と最高設定4の合算確率(1/170〜1/130)、出玉率(97.7%〜111.1%)に大きな差がある設計値になっている。これほどの大差となると、データ表示機で確率の良い台の稼働は伸びるが、反対に確率の悪い台は誰も打たないことが予想される。

上の設定である3の出玉率も低いので、プレイヤー心理としては「最高設定しか打ちたくない」という考えとなり、3ですら捨てられる可能性もある。

また、5号機では「ジャグラー」「ハナハナ」以外の完全告知機がヒットした前例がなく、本機もその運命を変えられるか。

メーカーがメーシーなので中古導入の場合でも、基板返却など面倒な手続きと代金は不要なので、結果を見て良ければ中古導入も検討するべきだ。

このファミスロはシリーズ化されていくようで、すでに「ファミスタ」は検定を通過済み。本機の製品資料を見ると「マッピー」「ディグダグ」「ギャラクシアン」「ドルアーガの塔」のキャラクターが載っている。ファミコン世代の一人として、今後のファミスロには非常に期待している。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に株式会社エスサポートを立ち上げ独立、経験を生かしてコンサルタントに転身する。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。info@slot-support.co.jp

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