三木流、呪怨の評価は?

2017.05.05 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 151回目になりました。今回は、遅くなりすみませんがGW明け早々の機械、藤商事製「呪怨」(納品5/7~)の評価です。リング呪いの7日間が好調だった藤商事からのジャパニーズホラー第2弾が登場します。

<ボーナス>
擬似ボーナス搭載のART特化タイプ

<確率&出玉率>
■擬似ボ初当たり確率
設定①:1/354
設定②:1/326
設定③:1/339
設定④:1/271
設定⑤:1/270
設定⑥:1/227

■ART初当たり確率
設定①:1/863
設定②:1/800
設定③:1/726
設定④:1/637
設定⑤:1/546
設定⑥:1/466

■出玉率
設定①:97.1%
設定②:98.6%
設定③:100.2%
設定④:103.6%
設定⑤:106.6%
設定⑥:110.4%

<通常時>
ベース:46G/50枚
コイン単価:2.6円
天井:555G(CZかボーナス間)

■漆黒の刻
擬似ボーナスの前兆ステージ

■覚醒の刻
自力CZ、期待度35%

<ART>
純増1.9枚/G
G数上乗せ×STタイプ

■伽椰子ボーナス(擬似ボーナス)
通常時から突入する擬似ボーナス
50G継続、ART期待度40%

■業深き刻(通常ART)
1セット50GのSTタイプのART
①1~15G:擬似ボーナス確率1/46
②16~48G:擬似ボーナス確率1/26
③49~50G:擬似ボーナス確率1/3.8
擬似ボーナス成立、終了後に50G再スタート

■俊雄ボーナス(擬似REG)
1セットベル4回、最大7セット継続
7セットまで継続すれば呪怨ラッシュ確定。

■呪縛ボーナス(擬似BIG)
40G継続

■呪怨ボーナス
50G継続
消化中はエクストラG数上乗せ抽選&50%でST継続率アップ。

■呪怨ラッシュ(上乗せ特化ゾーン)
8G継続する1G連ストック特化ゾーン
平均ストック数3個
上位の超呪怨ラッシュは平均ストック数7個


<感想>
筐体は、リング呪いの7日間と同様のもので、リングでは手の役物が上から落下しましたが、今度は左右から飛び出します。役物の動きに関して言えば、上から落下する役物の方がビックリした印象です。初出ということもあったのかもしれません。

通常時は、内部的にポイントが貯まっていき(基本的に1G=1ポイント)100ポイント毎に前兆やCZ抽選を行い、レア役を引かなくても液晶演出がざわつき始めます。もちろん、レア役成立時も前兆演出が頻出するので、通常時は非常に止めにくい作りになっています。液晶演出の出来はリングと大差なく、並レベルですがホラーものの怖さは十分に感じるものでした。

スペックは純増1.9枚のART特化タイプ。ART突入時の獲得期待枚数が700枚を超える分、ART突入確率は非常に重くなっています。ARTは突入ルートが擬似ボーナス経由しかなく、その確率は40%。擬似ボーナス自体の確率も重く、8000円で1回のチャンスと考えると投資がかさみます。

ARTはSTタイプですが、1セット目で駆け抜けてしまった場合、巻き戻し機能が働いて再スタートするので最低でも2セットが保証されています。

ART初当たり時は擬似ボーナス+2セットで140Gは最低でもあるので、最近の新基準機でありがちな「単発で80枚だけ」みたいなガッカリ感はありません。STのゲーム性も後半になれば当たりやすくなる仕組みで「早めに当って損した」と思う状況を軽減する工夫がされていました。

STから突入する擬似ボーナスも3種類あり、それぞれゲーム性と恩恵が異なり退屈しません。総評としては、ARTのゲーム性は高評価も、通常時の初当たりの重さがネック。投資と出玉が釣り合っていない印象です。

販売台数は2000台との話なので完売必至でしょう。中古価格も高止まりするはずなので、バラエティーにはぜひ、導入したい新台です。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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