三木流、北斗の拳 修羅の国篇 羅刹Verの評価は?

2018.03.23 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー 第196回目

今回はサミー製「北斗の拳 修羅の国篇 羅刹Ver」(納品5/6~)の評価。

GRT第1弾の「コードギアスCCバージョン」が好結果となり、GW明けにはGRT第2弾が北斗の拳で登場する。北斗シリーズとしては8,000台と少ない販売台数だが、導入すべき価値はあるのか試打したきたのでレビューしていきたいと思う。

<ボーナス>
■ハイパーBIG:300枚+RT100G
■ノーマルBIG:239枚+RT100G
■REGボーナス: 64枚+RT100G

<確率&出玉率>
■ボーナス合算確率
設定①:1/230
設定②:1/227
設定③:1/212
設定④:1/199
設定⑤:1/178
設定⑥:1/165

ボーナス比率は
HBIG:NBIG:REG=1:1:1

■出玉率
設定①:97.2%
設定②:98.1%
設定③:100.5%
設定④:103.4%
設定⑤:108.2%
設定⑥:111.8%

■出玉率(フル攻略時)
設定①:99.7%
設定②:100.6%
設定③:103.0%
設定④:106.0%
設定⑤:111.0%
設定⑥:115.1%

<通常時>
ベース:34.3G/50枚

■プレミアムフリーズ
発生すれば、ハイパーBIG&設定4以上が確定

<RT>
現状維持RT
1セット100G、非完走型。
全てのボーナス終了後に突入。
RTの演出はケンシロウ、カイオウ、シャチ、リンから選択可能


<感想>
「北斗の拳修羅の国篇」と筐体が同じなので、見た目の雰囲気は一見するとパネル違い。液晶演出も北斗修羅と、ほぼ変わらず目新しさは感じにくい。

本機のスペックはA+RT。「コードギアスCC」で好結果となったGRTの第2弾となる。RTはすべてのボーナス終了後に100G。「コードギアスCC」の稼働が良かった要因はこのRTにある。ボーナス終了後に必ずRTがついてくるため、そのRT中に再度ボーナスに当選して、またRTを消化するという、止め時を失うループ性能が稼働を引き伸ばした。

「コードギアスCC」ではBIG後150GのRT中にボーナス当選する確率は設定①で約53%であった。一方、「北斗羅刹」ではBIG後100GのRT中にボーナス当選する確率は設定①で約35%となっている。ボーナスループ率で比較すると、「コードギアスCC」に比べ大きく性能を落としている。

BIG中のビタ押しや通常時の小役奪取、RT中の転落防止には目押しが必要で、フル攻略時とフリー打ちでは出玉率に大差がある点も気になるところだ。北斗シリーズは若年層~年配層まで客層の幅が広いコンテンツなので、この技術介入要素は目押しが苦手な客層を排除することとなり、マイナス要因となると私は考える。

「コードギアスCC」は高稼働となったが、少台数のバラエティーでの導入がメインであり、4~5台並べて設置している店舗では全国データの数値ほど稼働している印象はない。また、出玉性能の甘さがコードギアスCCの稼働を引き上げた一因でもあることも考慮するべきだ。

繰り返しになるが、「コードギアスCC」は高稼働であったが、「A-SLOT北斗の拳将」は厳しい結果に終わった。本機はどちらに近いだろうか。ループ率を考えると、スペック的にはA+RTに近く、コンテンツはいうまでもなく北斗なので「A-SLOT北斗の拳将」寄り。

パチスロの北斗シリーズについては「A-SLOT北斗の拳将」「北斗の拳修羅の国篇」「北斗の拳新伝説創造」、前3作品の結果も考慮するべきだ。ちなみにサミーは今後も5.9号機を複数販売するようで、そのスペックは、ほとんどがAタイプかGRTになるという噂も聞いている。



(三木流評価)
販売台数は8,000台。

4台以上の購入で1台あたり10万円の値引きとなるが、機械評価的に4台以上の購入はオススメできない。大型店でバラエティーに1台の導入まで。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に株式会社エスサポートを立ち上げ独立、経験を生かしてコンサルタントに転身する。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。info@slot-support.co.jp

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