三木流、元祖ハネスロの評価は?

2016.05.20 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 101回目になりました。今回はオーイズミ製「元祖ハネスロ再びEX」(納品6/19~)の評価です。2007年の前作から久しぶりの最新作が登場。変わらぬコンセプトで、今の時代にマッチするのか試打してきました。

<ボーナスと出現比率>
■SPボーナス:247枚(45%)
■3倍ボーナス:180枚(23%)
■2倍ボーナス:120枚(16%)
■1倍ボーナス:60枚(16%)

<確率&出玉率>
■1倍ボーナス
設定①:1/799
設定②:1/753
設定③:1/697
設定④:1/585
設定⑤:1/478
設定⑥:1/392

■2倍ボーナス
設定①:1/799
設定②:1/809
設定③:1/819
設定④:1/771
設定⑤:1/728
設定⑥:1/668

■3倍ボーナス
設定①:1/555
設定②:1/541
設定③:1/528
設定④:1/516
設定⑤:1/504
設定⑥:1/489

■SPボーナス
設定①:1/284
設定②:1/281
設定③:1/280
設定④:1/271
設定⑤:1/263
設定⑥:1/253

■ボーナス合成
設定①:1/128
設定②:1/125
設定③:1/123
設定④:1/116
設定⑤:1/108
設定⑥:1/99

■出玉率
設定①:98.7%
設定②:99.6%
設定③:100.4%
設定④:103.1%
設定⑤:107.0%
設定⑥:111.2%

<通常時>
ベース:34.3G/50枚(設定①)
■有効ライン:横3ライン

■ロボゾーン(プチRT)
チャンスリプレイで突入
平均5Gの演出用プチRT
SPボーナス期待度:50%

<感想>
筐体は少し異なりますが前作の元祖ハネスロとほぼ同じ雰囲気で、右リールが1ラインの倍率表示になっています。液晶演出は無難な作り。演出用のプチRTがあるので、出目だけですぐには見切れず演出も楽しめる点は高評価。ボーナス確定後に倍率を決定する擬似回転の演出も楽しく、ドキドキ感があります。

スペックは前作と同じコンセプトで当たりを軽くしたボーナスのみのBタイプ。
前作の詳しいスペック(出現比率)は、
■3倍ボーナス:180枚(28%)
■2倍ボーナス:120枚(31%)
■1倍ボーナス:60枚(41%)

■合成確率
設定①:1/93
設定②:1/90
設定③:1/86
設定④:1/83
設定⑤:1/81
設定⑥:1/78

■出玉率
設定①:95.4%
設定②:98.7%
設定③:102.7%
設定④:106.5%
設定⑤:109.8%
設定⑥:113.1%

SPボーナスは存在していません。低設定と高設定の出率の差が大きく、合成確率も軽いので設定が出玉に直結するスペックでした。それゆえ、高設定しか勝てず稼動しない機種でした。しかし、今作はSPボーナスの比率を高め、設定に依存しない出玉の波がつくられたこともあって、夜に1万円程度の低投資で勝ちたいファンのニーズには合っているスペックです。

ただ、ボーナス確率が重く、ハネスロというコンセプトから少しずれてしまっています。ジャグラーの高設定域と本機の設定①の合成確率が大差ないので、普通のAタイプと捉えられると稼働は伸びません。

過去にハネスロシリーズは、元祖ハネスロ、ハネスロナイツ、パチスロギャラクシーウイング、ハネスロリラックマ、ハネスロ林家一家と5機種登場していますが、初代が少し稼動したぐらいで他の4機種は厳しい結果に終わっています。さらに、直近のAタイプの新台がすべて惨敗していますので、ジャグラー以外のノーマルAタイプにはあまり期待できないのが現実でしょうか。

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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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