三木流、リングの評価は?

2017.06.02 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 155回目になりました。今回は、藤商事製「リング2終焉ノ刻」(納品6/18~)の評価です。藤商事のヒット機となった前作「リング呪いの7日間」から早3年。新筐体で登場する最新作は導入する価値があるのか試打してきました。

<ボーナス>
擬似ボーナス搭載のART特化タイプ

■貞子ボーナス:50~100G継続
(ART期待度:40%)

<確率&出玉率>
■疑似ボーナス確率
設定①:1/352
設定②:1/335
設定③:1/319
設定④:1/296
設定⑤:1/271
設定⑥:1/250

■ART初当たり確率
設定①:1/729
設定②:1/691
設定③:1/616
設定④:1/544
設定⑤:1/475
設定⑥:1/395

■出玉率
設定①:98.1%
設定②:99.3%
設定③:101.8%
設定④:104.6%
設定⑤:107.6%
設定⑥:111.9%

<通常時>
ベース:45G/50枚
天井:1216G
コイン単価:2.4円

■召魂ゾーン(自力CZ)
貞子ボーナス期待度34%

■超召魂ゾーン(上位自力CZ)
貞子ボーナス期待度50%(ART期待度50%)

<ART>
純増2.0枚/G
G数上乗せ×継続率×セットストック

■呪縛ラッシュ(通常ART)
1セット40G
継続率:50%、66%、75%、80%、85%

■絶叫乱舞(G数上乗せ特化ゾーン)
毎ゲーム、G数上乗せ

■リングバースト(上乗せ特化ゾーン)
1セット7G
金BAR揃いから突入
毎ゲーム、G数上乗せかセット上乗せ
セット数上乗せで、7Gを再セットするSTタイプ
平均4.3セット&150G上乗せ


<感想>
筐体が一新され分離タイプとなり、次機種を安価で面替えできるものになりました。

お馴染みの落下する手型の役物、同様に落下する目玉役物、下パネルには大きなチャンスボタンが搭載。液晶演出は前作を継承しつつも、さらに派手に進化しています。手の役物が落下するタイミングもさまざまで、びっくりする演出も健在です。

スペックは擬似ボーナス搭載のART特化タイプ。擬似ボーナスはG数解除がメインになっていて、レア役を引かなくても前兆演出が発生し、レア役からの前兆演出も加わると、非常に止めづらく客滞が伸びる仕組みです。

ARTは最低50%の継続率があり、単発駆け抜けで終わりにくい安心感があります。その分、確率は少し重いのですが千円ベースが45Gと甘いので、投資金額は意外と安くすみます。さらにG数上乗せには「枚数×ループ倍率」もあり、4桁上乗せも現実的に発生する仕組みで、ヤレル感もありました。一方で、連チャン性がありロング継続に期待できる反面、ART消化にも初当たりにも時間がかかる印象があり、夜からの稼働は伸び悩みそうです。

懸念材料となるは通常時のG数解除テーブル。G数解除タイプは、解析が出ると止め時や狙い目のG数が分かってしまい、急激に稼働が落ちる傾向にあります。前作の「リング呪いの7日間」もそうでした。狙い目のゲーム数が判明してからは稼働が下落しましたが、そういった解析を気にしない女性客や年配層に支持されたおかげで長期稼働となりました。

総評としてはバラエティーに導入して損はない新台。新基準機は番長3しかヒット機がなく、いくつかの機種ではバラエティー以上の3~5台でも厳しい稼働となっております。あくまで本機もバラエティーまでの評価です。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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