三木流、ビッグドリームの評価は?

2016.04.15 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さん今日は96回目になりました。今回はタイヨーエレック製「ビッグドリーム~ロストアイランドⅡ」(納品6/5~)の評価です! パチンコで最速の出玉性能を誇る「ビッグドリーム」であり、2014年にSammyから発売された「ロストアイランド」の後継機でもあるちょっと複雑な事情を持った機種が登場します。リノタイプの連チャン仕様とのことですが中身を吟味して試打してきました。

<ボーナス>
リノタイプのノーマルAタイプ
■BIG:約 250枚
■REG:約 110枚

<ボーナス初当たり確率>
設定①:1/568
設定②:1/543
設定③:1/520
設定④:1/340
設定⑤:1/444
設定⑥:1/275

<出玉率>
設定①:97.9%
設定②:99.4%
設定③:100.8%
設定④:104.2%
設定⑤:107.1%
設定⑥:110.0%

<通常時>
ベース:29G/50枚
天井:無し
コイン単価:5.0円(設定①)

■ストームタイム
通常時、ボーナス後に突入するチャンスゾーン

■BR比率
BIG:REG=1:9
ボーナス後は連チャン確率90%

REG確率:1/7.7
BIG確率:1/69.7
転落確率:1/62.8

<感想>
筐体デザイン、液晶演出もほとんど変更なく、見た目は初代ロストアイランド。下パネルには「神撃」と、ビッグドリームのデザインになっています。

ゲーム性は、山佐の「リノ」を理解しているプレイヤーには分かり易い内容です。リノでは、告知が発生せず、ボーナス中もスタート時に特定絵柄の目押しが必要でした。本機では、ボーナス告知も発生し、ボーナス絵柄も狙いやすいものでジャグラーの目押しができる方なら問題なく楽しめます。

リノが振るわなかった要因の一つは、ゲーム性の難解さがユーザーに浸透しなかったことだと思っています。しかし今となっては、その仕組みを分かっているプレイヤーもいるので、リノはバラエティーでは店平均ぐらいの稼働となっています。「ビッグドリーム」はそのリノの弱点を克服しているので、仕組みは評価できます。また、時速2500枚という、他に類を見ないスピード感は魅力的です。

通常時の演出では、チャンス役後にストームタイムに突入するなど、チャンスが見て分かる状態になっており、これもリノとの違いです。

懸念点はボーナスがREGメインであること。90%ループを実現するために、ボーナスはREGがメインとなりましたが10連しても900枚程度の獲得となり、出玉の弱さは否めません。もし、単発や2~3連で終わった時のがっかり感は計り知れないものです。

また、結果が悪かったロストアイランドと見た目が同じなのも懸念点の一つ。パチンコのビッグドリームを連想させていますが、それが、逆に期待のハードルを上げている印象です。

初当たりの重さやREGメインのゲーム性は、一部のパチスロユーザーにとっては、来店動機にもなるでしょう。夜の短時間勝負にも向いている台であり、繁華街でサラリーマンが多い店舗には是非導入したい新台です。

ただし、持続的な稼働に期待する台ではないと思います。台数は少なめに大型店で4台程度、中小型店ではバラエティー。「ミリオンゴッド系」が弱い店舗では、客層に合っていない可能性が高く、念入りに検討した方が良いでしょう。

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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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