三木流、バーサスの評価は?

2016.07.01 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆 さんこんにちは! 107回目になりました。今回はユニバーサル製「バーサス」(納品7/24~)の評価です。18年前に登場したハナビの前身機がアクロスから復活。ハナビと同様のリーチ目、ゲーム性ですがハナビのように活躍できるのか試打しました。

<ボーナス>
■BIG:311枚(MAX)
■REG:104枚

<ボーナス確率>
■BIG確率
設定①:1/297
設定②:1/290
設定⑤:1/282
設定⑥:1/268

■REG確率
設定①:1/409
設定②:1/381
設定⑤:1/356
設定⑥:1/334

■ボーナス合算確率
設定①:1/172
設定②:1/164
設定⑤:1/157
設定⑥:1/148

■出玉率
設定①:98.2%
設定②:100.2%
設定⑤:103.4%
設定⑥:106.4%

<通常時>
ベース:32.7G/50枚(設定①)
天井:無し

<RT>
BIG後はRTに突入(ハナビ同様の2段階仕様)

■VSチャンス(RT)
純増:0.3枚/G
最長20G

■VSゲーム(RT)
純増:0.5枚/G
最長20G

<感想>
筐体はハナビのブラックパネル、ホワイトパネルと同様のいつものアクロス筐体でした。BIGフラグはV揃い、7揃いが別になっています。リール配列はハナビ、ボーナス絵柄はサンダーVと昔のバーサスと同じコンセプトでした。

スペックはハナビに似ており、ボーナス後は2段階のRTに突入。ハナビがヒットしている要因はこのRTにあり、BIGの連チャンで500枚以上の出玉を得ることができるのでジャグラーよりも現金投資の額がついつい増えてしまうスペックです。予告音はサンダーVを意識しておりリーチ目はハナビとほぼ同じ、RTのハズシ手順も同様です。

18年前の初代バーサスは、サンダーV→バーサス→ハナビの順番で市場に投入され、ヒット機に挟まれ販売台数も伸びず知名度も低いものでしたが、出玉性能の甘さと目押しの簡単さなどでマニア受けした台でした。

最新作もハナビの影に隠れた存在となりそうです。ハナビの総販売台数が4万台、本機は1.5万台予定。ハナビのお客様の一部はバーサスも打ちますが、その数は少ないと見ています。18年前の例を挙げると、ハナビの3分の1から4分の1の台数がバーサスの適正台数でした。私はその台数比率は今回も同じだと考えています。

設定は4段階ですが、出率の幅は狭いので低設定でも高設定っぽいボーナス確率になりやすい傾向にあり4段階でも使い易い確率です。ハナビと同様のハズレによる高低の判別、入賞ラインによる奇数偶数の判別もあるようで設定狙い客も打ちたくなる仕様です。

ハナビは初代以降も後継機がずっと出続けており知名度は抜群ですが、バーサスは18年間後継機は出ていません。理論上、35才以下のお客様は初代のことをまったく知らないということになります。そういった点でもハナビより初動の集客力はなく、バラエティーの導入が適正な印象です。RTが搭載されている点、サンダーV、ゲッターマウスより評価は上です。

ハナビを10台以上設置して活躍しているお店ではバーサスを3~4台検討したいところですが、それ以外のお店ではバラエティーが無難です。

ちなみに押し順ナビの制御にサブ基盤を使用しており、8月以降の規則改正後は販売できないようで今回の15000台で売り切りになる模様です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー, バーサス, ユニバーサル