三木流、デッドオアライブの評価は?

2016.08.12 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 113回目になりました。今回はユニバーサル製「デッドオアアライブ」(納品8/21~)の評価です。9月に「まどマギ2」を控え、急遽8月に販売することとなった本機。格闘ゲームからの移植ですが機暦以上の価値はあるのか、試打してきました。


<ボーナス>
■BIGボーナス:220枚
ボーナス中に突入する可能性があるバトルに勝利すればART+特化ゾーンが確定

<確率&出玉率>
■ボーナス確率
設定①:1/963
設定②:1/963
設定③:1/963
設定④:1/910
設定⑤:1/862
設定⑥:1/819

■ART初当り
設定①:1/449
設定②:1/422
設定③:1/415
設定④:1/375
設定⑤:1/349
設定⑥:1/291

■ART+ボーナス合成
設定①:1/306
設定②:1/293
設定③:1/290
設定④:1/266
設定⑤:1/248
設定⑥:1/215

■出玉率
設定①:98.6%
設定②:99.6%
設定③:100.7%
設定④:103.1%
設定⑤:106.1%
設定⑥:110.0%


<通常時>
ベース:37G/50枚
天井:1199G

■デッドオアアライブ(自力CZ)
ART期待度35%~50%
報酬(ARTナビ回数)を獲得しながらCZを消化
ART当選で報酬も獲得
(銀と金の供託金に近いイメージ)

■真・かすみの章(上位CZ)
10G継続
ART期待度50%
ART当選時は特化ゾーン突入も確定

<ART>
純増1.74枚/G(ボーナス込み2.0枚/G)
ベルナビ回数管理

■霧幻ラッシュ(通常ART)
最低5ナビ(20G程度)

霧幻JACのストックがある限り継続する
霧幻JACは4種類
①黄色:平均20G
②緑色:平均30G
③赤色:平均60G
④虹色:平均200G
ART中の上乗せは全てこのJAC獲得。

■α-BURST(上乗せ特化ゾーン)
7G継続のSTタイプの特化ゾーン
霧幻JAC上乗せ高確率区間

<感想>
筐体は「バジリスク絆」と同様の小さめのリールがついた全面液晶タイプ。液晶の容量が4倍になっているようで、映像クオリティーは格段にUPしています。重低音のウーハーも搭載されており強演出時にド派手なバズーカ音が鳴り響きます。

格闘ゲームコンテンツなので、「鉄拳」などと似た雰囲気となっていますが、メインキャラは女性キャラばかりです。液晶演出自体は、ユニバーサルなので無難に良い出来で映像クオリティも高く見た目は華やか。

スペックはA+ARTでボーナスは重くART特化のイメージです。ARTはナビ回数で管理され、上乗せもナビ回数が上乗せされます。実際には上乗せされるのはナビ回数や種類が異なる「霧幻JAC」と呼ばれるセットで、そのセットがナビ回数で管理されています。ART中は、その霧幻JACの上乗せを積み重ねていきますが、初めに大きな上乗せがあれば雪だるま式にセットストックが増えていきロング継続に期待できる仕様です。ARTの期待値は500枚程度ですが、早く終わるか長く続くかの極端な結果になりそうです。

通常時のCZは、途中でART報酬を獲得しながら進み、最後のバトルで勝利すれば蓄えたストック分を獲得できる仕組みです。「銀と金」の供託金に近いイメージで、せっかく大きく獲得した報酬をバトルに敗れて獲得できないことも多々あります。この仕組みの良い部分でもあるのですが、その反面、目の前で大量の期待値を失うのは少しストレスを感じます。CZ中に選択されるキャラクターは突入時のきっかけとなったレア役によって変わり、強いレア役からは強いキャラクターが選択される仕組みになっています。

ART中はバトルに突入して、勝利すれば上乗せや特化ゾーンに突入する分かり易い仕組みで楽しめる内容です。上乗せ特化ゾーンも、ひとつの上乗せが大きいので期待感が高まります。

CZでの仮に獲得するトックの仕組みが懸念材料ですが、トータルのゲーム性は、まとまっていました。「まどマギ」導入前の前哨戦ともなる役目の新台ですが、大中型店ではバラエティーなら欲しいと思わせるのではないでしょうか。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独 立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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