三木流、ジャグラーシリーズについて考えてみる!

2018.03.09 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!194回目になりました。今回は機種評価ではなく、久々にジャグラーシリーズについて考えてみたいと思います。新台も他台数導入となる軸になる機種が出てこない現状、やはりジャグラーをどうするかということがどのホールでも課題ではないでしょうか。

まずジャグラーの稼働を上げるにあたってのセオリーは、新規客は「半年計画で」ということです。すなわち新規客獲得には時間がかかります。そうした前提を加味して、最近では特定日などに即効性の出やすい「マイジャグラー」などに力を入れるホールが多いのですが、この場合、粗利を取った時点ですぐ元の稼働に戻ってしまいます。

ある意味流動しやすい若年層に目を向けた施策で、競合店が同じ施策をとった場合消耗戦になりかねません。また◯の付く日など、特定日を強化するホールもありますが、商圏内の別ホールに同じ日を強化されると、結局、台数を一番持っている店舗が有利になります。こうなると出玉で頑張ったところで稼働が上がりにくい状況が待っています。

じゃあどうすればいいか?

私の考えでは、ジャグラーは奇をてらった施策ではなく、「常連=年配層」に向けた施策が重要になると考えています。となると重要なのは「アイム」と名の付く王道系ジャグラーの活用です。「アイム」は昔からのジャグラーファンが今でも根強く支えている機種です。非等価県の比率が増えるに従って出玉率で劣る「アイム」系ジャグラーの稼働が苦戦してくると、「マイジャグラー」ばかりに目が向き、むざむざ稼働を落としているホールが多いのも事実です。

この状況を言い換えれば、流動客を取ろうとして、常連客を逃していること。こうなっていないか検証をしていく必要があります。

「アイム」系ジャグラーの維持、もしくは稼働をあげることは平日日中の稼働安定に寄与します。ただ、これには時間がかかること、日々のまめな設定管理が必要なので結果を求められる現場の責任者にとって非常に労力がかかる。その割に結果が出にくいので諦めがちな施策なのです。

「手っ取り早くマイジャグラーで」と高設定を使ってデータをアピールするのは簡単ですが、赤字になりがちです。しかし、「アイム」であれば同様の設定配分でも微妙に粗利が取れるようなイメージで運用することができるはずです。

従ってイメージとしては稼働が上がるのも早いが落ちるのも早い「マイジャグラー」か、稼働が上がるのは遅いが、落ちるのも遅い「アイム」系ジャグラーかといったところでしょうか。そう考えると、同じジャグラーでも客層が異なる以上、機種別の出玉管理が必要なのです。

「マイジャグラー」はホールにとって大切な存在ですが、「アイムジャグラー」がおざなりになるのは得策ではありません。稼働は同じなのに、いつの間にか客層が変わっていたなんてことにならないように注意したいところです。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に株式会社エスサポートを立ち上げ独立、経験を生かしてコンサルタントに転身する。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。info@slot-support.co.jp

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