三木流、「弱ペダ」の評価は?

2016.11.25 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 128回目になりました。今回はオリンピア製「パチスロ TVアニメーション弱虫ペダル」(納品1/9~)の評価です。週刊少年チャンピオンで現在も連載が続いていて、2013年から2015年にかけてTVアニメが放送された〝現役〟のアニメコンテンツがパチスロになって登場しました。年明けに導入すべき新台なのか試打してきました。

<ボーナス>
■BIGボーナス:204枚(プレミア)
■REGボーナス①:60枚(ART期待度30%)
■REGボーナス②:60枚(ART確定)

<確率&出玉率>
■ボーナス合算確率
設定①:1/148
設定②:1/147
設定③:1/146
設定④:1/134
設定⑤:1/133
設定⑥:1/128

■ART初当り
設定①:1/400
設定②:1/370
設定③:1/392
設定④:1/306
設定⑤:1/342
設定⑥:1/252

■出玉率
設定①:96.5%
設定②:97.9%
設定③:100.7%
設定④:104.6%
設定⑤:105.0%
設定⑥:110.2%

<通常時>
ベース:34G/50枚
コイン単価:2.7円

天井:
①500G ボーナス当選でART確定
②777G ART確定
③REG回数天井(最大10回)

<ART>
純増1.6枚/G
継続率×G数上乗せタイプ

■ハイケンデンスロード(通常ART)
1セット40G

■エピソードライド(上乗せ特化CZ)
11G~14G継続
演出成功で上乗せor特化ゾーンへ
勝利期待度:50%
消化中はARTゲーム数減算停止

■総北アタック(上乗せ特化ゾーン)
10G+α継続
平均上乗せ80G

■一蹴入魂(上乗せ特化ゾーン)
一撃上乗せ:平均上乗せ80G

■御堂筋バースト(上乗せ特化ゾーン)
3G+α継続
平均上乗せ200G

■あきらめない心ゾーン(引き戻しゾーン)
ART終了後に突入、3G継続
引き戻し期待度:45%


<感想>
筐体は「ガルパン」などと同様の2画面タイプのものです。この筐体は側面や遠目から見たときに、何の機種か分かりにくいので、プレートや椅子カバーなど新台をアピールする販促に工夫が必要です。

液晶演出はアニメーションを最大に活かしてクオリティーの高いものに仕上がっていました。原作を知っているとキャラクターの役割が明確で感情移入できるかもしれません。

通常時は確率が軽いREGがCZのような役割になっていて、そこで勝利できればARTが確定。天井は3段階あり、500GハマってREGを引けばARTが確定となるので、ハマり台が狙われる傾向になると思います。ハイエナへの配慮は必要そうです。

ARTは「モンキーターン」のようにシナリオ管理された継続率タイプ。この継続率があるので単発駆け抜けは少ない仕組みとなっていて、ほぼART特化タイプといえるこのスペックでは単発が少ないことは貴重です。特徴的なのは引き戻し率が45%と高いこと。このおかげで単発率がさらに下がり、安心感が生まれています。ARTの仕組み自体はバランスよく高評価。

原作は現役の人気漫画ですが、今ホールにいるパチスロ客よりも、女性を中心とする未開拓層に訴求力を発揮するのではないでしょうか。今までになかった新コンテンツは魅力的な一方、純増2.0枚の新基準新台の結果はとにかく悪く、この辺が導入台数に影響しそうな気がします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー, パチスロ TVアニメーション弱虫ペダル, 弱ペダ