ユニバ岡田美術館が中国美術館と姉妹提携

2014.06.17

6月16日、ユニバーサルエンターテインメントが運営する岡田美術館は中国国立劉海粟(りゅうかいぞく)美術館と姉妹提携の調印式をパレスホテル東京で行った。

岡田美術館は2013年10月、箱根小涌谷に開館。展示面積5000平米で中国や日本の陶磁器、絵画などを中心に常時350点の美術品が展示されている。調印式で岡田和生名誉館長は「もともと宋の時代の美術品に魅せられて収集を始めました。何度もみていくうちに、歴史を追って変化していくことに気づき、さらに魅せられ、気づいたらこんなに収集していました」と述べ、日本、中国、朝鮮の歴史的つながり、美術品を命がけでつくった過去の偉人に思いを巡らせた。また、張健(ちょうけん)劉海粟美術館館長は、「美術館とは、民族文化と芸術を伝える使命を持っています。そして、この姉妹提携によって中国と日本の交流がさらに深まることを期待します」と述べた。

劉海粟は19世紀末から20世紀後半にかけて中国で近代的美術教育の基礎を築いた巨匠で、その功績をたたえて1995年に劉海粟美術館は創立された。中国で、個人名を冠した国立美術館は同館が初めて。劉海粟が生前に収集した宋、元、明、清代の作品を中心に900点以上が展示されている。同美術館は現在改装中で、2015年3月に大きくリニューアルして再オープンする予定だ。

写真1枚目左から、ユニバーサルエンターテインメント中国事業室長・沈若彬、上海市人民政府社会文化管理処長・楊春曼、劉海粟美術館副館長・沈虎、劉海粟美術館館長・張健、岡田美術館館長・小林忠、岡田美術館名誉館長・岡田和生、岡田美術館副館長・岡田幸子、ユニバーサルエンターテインメント社長・富士本淳

写真2枚目と3枚目は調印式会場に展示された両美術館のコレクションの一部

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