マカオカジノ禁煙さらに強化へ

2015.07.02 / カジノ

6月30日、マカオ政府はカジノ内の喫煙に関する規制の改正案を発表した。これまで喫煙が許可されてきたVIPルームでの禁煙に加え、マス(一般)フロアに設置されている喫煙所も撤去される。法案は今後、立法議会に送られ2016年早々にも施行される見通しだが、施行後はカジノ収益への影響が懸念されている。

30日に記者会見を行ったマカオ政府衛生局の李展潤(レイ・チンイオン)局長は、改正案はマカオ住民やカジノ従業員、観光客を対象とした調査に基づいて作成したとし、マカオ市民の健康と幸福に対するセーフガードとして施行すると述べた。一方、現地専門家の間では禁煙強化は低迷が続くカジノ収益をさらに圧迫すると見る。スイス系金融機関・UBSセキュリティーズのアナリストによれば、新たに禁煙となるVIPカジノでは10~15%程度の収入減、喫煙所が撤去されるマスフロアでは10%程度の収入の落ち込みを予測している。これに対し、マカオのカジノ運営企業6社は現在認められている喫煙所を残すよう、ロビー活動を展開しているという。

※画像はマカオのカジノ内にある喫煙所

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