マカオのホテル王が「ファントム」30台を発注

2014.09.24 / カジノ

9月16日、マカオで高級ホテルを建設中のルイ13世ホールディングスは、ロールス・ロイス社製の特注「ファントム・エクスデンディッド・ホイール・ベース」30台を社用車として発注したことを明らかにした。これらの車両は、2年後に開業予定の「ルイ13世ホテル」で客の送迎用として使用される。購入費用は総額で2000万米ドル(約21億7000万円)にのぼる。

 この日同社は、英国にあるロールス・ロイス本社で車両発注の調印式を行った。発注された30台は、1度に発注されたファントムとしての最高台数で、このうち2台はこれまで発注された車両のなかで最も高価な車両となる。これらは、ルイ13世ホテルとロールス・ロイスのデザインチームなどが共同でカスタマイズを行い、高級宝飾メーカー「グラフ」の特注時計が搭載されるなど内装もすべてオーダーメイド。なお、ロールス・ロイス社は、ルイ13世ホテルの開業に向け、専用駐車場の設計や送迎ドライバーのトレーニングにも協力するという。

ルイ13世ホールディングスは、香港の富豪スティーブン・ハンが会長を務めるデベロッパーで、現在、マカオのコタイ地区南部に高級ブティックホテル「ルイ13世ホテル」を建設中。仏国王ルイ13世直系の子孫であるタニア・ド・ブルボン・パルム妃を特別アドバイザーに迎えるなど、絢爛豪華なバロック様式を取り入れた超富裕層向けホテルとする計画だ。開業予定は2016年はじめ頃。

※画像はロールスロイス「ファントム・エクステンディッド・ホイール・ベース」。調印式を行ったルイ13世のスティーブン・ハン氏(左)とロールス・ロイスCEOのトルステン・ミュラー・エトヴェシュ氏。「ルイ13世ホテル」の完成イメージ図。

© Rolls-Royce Motor Cars

グラフ, スティーブン・ハン, タニア・ド・ブルボン・パルム, ファントム, マカオ, ルイ13世, ロールス・ロイス