カジノは成長戦略の柱/セガサミー鶴見尚也専務

2014.11.29 / カジノ

11月27日、綜合ユニコムは日本型IRをテーマとした「統合型リゾート開発・投資シンポジウム2014」を東京ビッグサイトで開催した。

 同シンポジウムで講演を行ったセガサミーホールディングスの鶴見尚也代表取締役専務は、IR開発と投資に関するプレゼンを行い、今後のIRビジネスに関する同社の事業戦略を発表した。同社はカジノリゾートの開発・運営を「最も収益性の高い成長戦略の柱」と位置づけており、レジャーに関連した既存事業の経営資源を最大限活用していく方針。特に日本よりも早く外国人旅行者1000万人を実現し、カジノ収入も中国人観光客の増加で右肩上がりを続ける韓国で、現地の有力カジノ運営企業パラダイス社と提携して同国最大級の統合型リゾート「パラダイスシティ」の開発に着手。2017年上期の開業を目指している。

韓国では「パラダイスシティ」以外にも、米カジノ運営企業シーザーズをはじめとする企業連合が政府によるIR開発の予備審査を通っているほか、ラスベガス・サンズなど大手も参入機会を虎視眈々と狙う。直近では香港の複合企業・周大福グループもカジノ開発に関心を示すなど、多くの外資が韓国カジノへの参入に意欲を燃やす。今後、日本が法整備でさらにもたつけば、今後、カジノはおろか観光産業全体でも韓国に大きく水をあけられる可能性も出てくる。

 ※画像はシンポジウムでプレゼンを行うセガサミーの鶴見氏と「パラダイスシティ」の完成予想イメージ

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