【水曜】第46回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.03.18 / 連載

第46回 本業ありきなんです

連チャン権利モノの「ダブルゲーム」や「ソルジャー」、また連チャンデジパチで朝イチがアツかった「ロックンビート」、連チャン機規制後の時短機「ファンキードクター」、最近ではSTの名機「シャカラッシュ」と、筆者にとって思い入れのある機械が少なくないマルホン。既報の通り倒産ということになり ましたが、民事再生なので無事にスポンサーが見つかって再生してくれることを願うのみであります。

しかし組合に加盟しているメーカーが倒産するなんて、それだけ業界全体のパイが小さくなっているんだと改めて実感させられました。参入するのに ハードルが限りなく高いパチンコメーカーだけに、一昔前なら民事再生なんてなる前に支援するところがいくつも現れたはずなのに…。実際、いくつか のメーカーはオーナーが変わったり大手のグループに入ったりと、体制が変わりつつも事業を継続しています。そういえばマルホンもバックには大物が いたと思ったんですが、本業以外でミソをつけてしまったようで最後まで支えきれなかったのかなと。メーカーではありませんが、ホール企業も業界の 先行きが不透明ということで飲食に手を出したり複合施設をぶち上げたりしているところが少なくありません。そして過度の投資たたたって、本業まで ダメになるところもちらほらと。経営の多角化は大事だとは思いますが、まずは本業でお客さんをつけることが本来求められるべき姿ではないでしょう か。畑違いの事業に手を出しても、そこは既に耕されて収穫まで終わっていることがほとんど。そんな荒地に投資するなら自分の畑に水をやる、具体的 には玉をしっかりだして客の信頼をつかむべきかと思います。玉を出さないのにから客が来ないのに、それを不景気へ責任転嫁して新規事業だなんて いっても、上手くいくはずがありませんから。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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