【新連載】藤崎敏郎の人材育成セミナー開講!
2014.06.16 / 連載第1回:どうしたら人が育つか
―社長に、「人が育っていない!」と言われて、
「俺も(誰かに)育ててもらったことがない、、、」と、
心の中でつぶやいている店長のために、
人材育成に役立つヒントを伝えていくよ。
人は一生懸命に教えたら、その気持ちに応えてくれるって勘違いをしていないかい、、、
例えば、一生懸命に話しても、部下の反応がないときがあるよね。
そんな時は、教え方を変える手があるんだ、、、
記憶に残る教え方の比率をアメリカで調査したデータがある。
これだよ、ちょっと考えてみようか。
1、記憶に残る教え方の比率を考えてください。
1)聞いた時 ( )%
2)見た時 ( )%
3)話し合った時 ( )%
4)体験した時 ( )%
5)教えた時 ( )%
どうだったかな。
答えを入れてみたかい。
それぞれの答えは、
1)聞いた時 ( 10 )%
2)見た時 ( 15 )%
3)話し合った時 ( 40 )%
4)体験した時 ( 80 )%
5)教えた時 ( 90 )%
なんだ。
聞いた時って、学校でやっていたような講義形式のこと。
だから、あまり頭に残っていないよね、、、
だけど、このやり方を会社の研修でやっているケースが多いことにびっくりする!
効果ないのに、、、
見た時とは、資料やホワイトボードを使ったり、パワーポイントを使ったりした説明のこと。これも記憶には15%しか残らない。話し合う時とは、ワーク形式を取り入れた勉強会のこと。一気に40%となる。それ以上に効果が大きいのは体験した時。例えば、ロールプレイング形式の実習は効果がとても大きい。そして、最も効果が大きいのは、人に教えること。これが90%。だから、人が育っていないのは、教えた人が教える仕組みを作っていないことが大きな原因かもしれない、、、部下が部下を教えさせる仕組みを作ってみよう。
最初はうまくいかなくても、
また、少ししか教えられなくてもいいから、やらせてみることだよ。
今回の格言は、「教える人が、一番身に付く人」これを覚えておこう!
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株式会社パートナーズリンク 代表取締役 藤崎敏郎
元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとして独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1人事コンサルタントと言われている。