「回るパチンコ」へ日工組が内規改正を説明

2014.06.10 / ホール

6月5日、日本遊技機工業組合(金沢全求理事長/日工組)は日遊協通常総会の議案審議終了後の時間を使い、先般ホール団体に対して連絡した内規改正の件について説明を行った。説明には金沢理事長、渡邊圭一理事らがあたった。

はじめに、内規変更に至った経緯について金沢理事長は「〝回る回るパチンコ〟の早期研究を組合員へ呼び掛け、狙いは当りやすさや出玉感で支持を得ているライトやマックスタイプではなく、ミドル・ライトミドルを対象に多様なゲーム性の幅を広げるためだ」と新たなゲーム性の創出により、遊技の多様性を高める事が狙いにあると話した。

今回の内規改正では「大当り確率1/260以上、出玉期待値6400個以下」であれば、スタート賞球を1個とする仕様が開発可能となった。つまりベースを削った分、より多くスタートが回せるゲーム性の開発が進む事となり「玉の遊びを楽しめるゲーム性が作れるのではないか」と、射幸性ではなく、ゲーム性の成熟が期待できると解説があった。もうひとつの改正ポイントである「最大ラウンドの1/4以下の大当りは確率に含めない」から「開放パターンが同一であれば確率に含める事ができる」へと変更した理由は「パカパカ当りは確率に含めないが、出玉のある大当りについては確率に含めるというもので、これによって出玉の波が作れるようになる」との話が聞かれた。

渡邊理事は「従来の内規は射幸性の制限が目的だが、それゆえにミドル・ライトミドルの市場を畏縮させてしまったのではないかと考えた」と述べ、今後登場する特定の範囲で特定のゲーム性を可能にする〝1個戻し〟に期待を寄せた。

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