岡野陽一の今月の汁台「新しいシーズンで、新しい仕事を与えられた時。」

2026.05.28 / 連載

新しいシーズンで、新しい仕事を与えられた時。
 

 4月は活動内容がいろいろと変化する時期ですね。かくいう私も4月からラジオ番組が2本、大河ドラマの出演、地元の講演など、お堅いところからのオファーもありました。ただ、小学校1、2年生の時に担任だった先生が偉くなられて、呼んでくれたというだけなのですけどね。あの仕事は別にお金がどうこうということはないですけど、やっぱそういうのはいいですよね。自分が頑張らなくてもお仕事をいただけたり、なんとかなる時がある。普段から誰に対しても優しくしておくべきだなと思わされました。

 そんな4月はたしかに高校デビューとか大学デビューとかをする時期ですよね。地方から出てきて、違う人間として生きていこうみたいな。私は人間が変わるタイミングは3種類あると思うんです。1つ目がまず誕生日ですね。今年からはこう生きていこうと願う。それが誕生日です。

 同じように1月1日があり、そしてもう1つが4月の環境が変わるこの時期ではないかと。私も15歳の頃、高校デビューを狙ったことがあります。福井県の田舎出身で、ヤンキーでもなんでもなかったんだけど、高校一年生になった時にコミュニティーがガラッと変わるので、その時に「高校からヤンキーになろう」として肩で風を切って歩こうとしてみました。そうしたら同級生の林くんと梅木くんから、「なんでそんな歩き方なん」とイジられまして、私の高校デビューは失敗に終わりました。私が思うに、自分の枠の中で変わるのはいいけれど、その枠をハミ出してしまうと板につかなすぎてボケになってしまうので、あくまでも自分のキャパの中で変化を模索するべきだなと思いました。

 1人の人間にできることは限られているという真理を、高校一年生で学びました。あなたが自分の範囲外のことをやろうとしても、そこには専門家がいるのでそもそも勝てません。私の例で言えば、ヤンキーでもないのにヤンキーになろうとしても、本当のヤンキーには敵わないということです。

 それと重要なのは、自分に期待を持ちすぎないことです。パチンコでもそう。「今日はイベントだから絶対に勝てる」と、過剰なイメージを持って臨んだことで良い結果になったことはあまりありません。逆に悪いイメージならどうなるか。これはこれでね、結果が良くなるわけじゃないんですよ(笑)。でも、良い結果を招くというよりは精神衛生上良いということです。

 お笑いのネタなんかで例えますとね、若手の時にやってしまいがちなのですが、めっちゃウケるイメージを持ってスベった時って、動揺してパフォーマンスを崩してしまいます。車の運転とかと一緒で、最悪の場合を想定する「かもしれない運転」をしていると事故が少ないよという話であります。

 新しく始まったラジオ番組2つですが、テレビとかだと、「クズの感じでやってほしい」など、制作者サイドの意向を伝えられることもありますが、今回のラジオとかは特にありませんでした。スタッフさんもよく知っている人なので、「どちらも自由にやってください」という感じです。

 「肉の塊」の方は、「そこまでタイトルに寄せなくてもいいんじゃないの」と思いつつも、まぁ徐々に変わっていくんでしょうね(笑)。

 元々、ラジオに限らず結構ガチガチに決めるのが得意じゃなかったりします。番組に出演した時に、「この話を絶対しよう」とか、「この話でこのオチにして〜」というのが、吉本芸人さんに多く、エピソードトークがかなりしっかり構成されています。おそらく飲み会の場で試してみて、修正してという作業をちゃんとやっているんでしょうね。その点、私は吉本じゃないので、そういうカチッとしたものに苦手意識があります。すごいなと思う反面、「オチはここですよ」と、肩をぶん回してやってらっしゃるのを見ると、なんとなく自分にはできねーなと思ったりします。

 もちろん、できるのに越したことはありません。伊集院さんとかは、めっちゃラジオのために話をつくってというのを大事にしてらっしゃる。私はもちろん頑張りますけど、番組が終わったら終わった時なので(笑)。こんなこと言わない方がいいんだけど、自分にオファーをいただいた時点でオファーした人が悪いと思っていますからね(笑)。だから、不評だったとしても自分のせいではないと思っていますし、好評でも私の手柄ではありません。

 ちょっと特殊な考え方だと思っていますが、会社員でもこういうことあるんですかね。もちろん実際にやってみてやっぱ無理だったなと思うことはあります。よく「そういう時に人は成長する」とか、ネズミ講みたいな人が言うからあまり信じていません。まぁ年齢が20歳くらいだったらそれでいい気がするけど、もう自分は44歳なので、なんとなくこの感じだとそれをやらない方が幸せなんじゃないかと思っています。

 まずご自身を知ること。何が好きで何が嫌か。嫌なことはやらなくていい。例えば飲み会が嫌なら出ない。出なかったら何か言われるかもしれない。言われるストレスと飲み会に出るストレスを比べてみると、生き方がシンプルになっていきますよね。なかなか理想通りにいかないことも多いですが。
 

 「『真打吉宗』は評判があまり良くなかったんです。でも打ってみたら面白い。何が面白いかって、CZなんですよこの台は。AT中のバトルに勝った次ゲームで何でもいいから小役を引く。そこで突入する10G+αの真高確率。その間に1/168を引いてくださいというゲーム性なのですが、やっぱりパチンコ・パチスロで一番楽しい瞬間って、7がそろった瞬間ではなくて、そろうかもというところ。この台も真高確率がやりたくて打っています。はっきり言って勝てていませんが、それでも面白い。スーパーで真高確率が2万で売ってたら買いますもんね。素晴らしい台」

 

岡野陽一の今月の汁台, 岡野陽一