5月24日に開催された回胴遊商の総代会において、祝辞を述べた日電協の兼次民喜理事長の発言のうち、今後のパチスロ機に言及した内容が大きな注目を浴びている(関連ニュース/https://www.pidea.jp/articles/1653385865)。
本webサイトの既報では、
「一番のグッドニュースは昨年12月にはMY管理から差枚数に変更することが許された。これは画期的で例えば3000枚へこんだところから5400枚出せる。実際に一撃で5400枚を超えると10万円を超える景品になるので、どかんという出し方は内規で規制をかけて3600枚程度にしていく予定。これが日に何度か繰り返されれば、勝てた場合の出玉は今の6号機と比較にならないものになる」
と報じたが、具体的にこの言葉が意味することは何なのか?
キーワードとなる言葉は「一連増加区間の期待値」である。聞きなれない言葉であるが、この言葉が意味するところは、1回のレバーオン時に獲得できる枚数の期待値であり、要は1ゲームで獲得できる最大枚数の期待値と言い換えることができる。
兼次理事長が言う「内規で規制をかけて3600枚程度にしていく」という言葉は、裏を返せば「1ゲームで3600枚の期待値がある機能を搭載していく」ということだ。
ちなみに5号機時代の「一連増加区間の期待値」は「3000枚以下」で規制していたことから、いわゆるパチスロの一撃性においては5号機以上の出玉性能が搭載される可能性がある。
これは本誌が推測するところではあるが、この「5号機以上の一撃性」を内包した今回の内規変更こそが、日電協理事長をして「(従来の)6号機とは比較にならないもの」と言わしめていると思われる。
ちなみに、本機能についての説明と併せて、同会合ではスマパチ・スマスロについても説明されたので、本機能の搭載は「スマスロから」と認識されている人も多いが、メーカーの開発関係者に確認したところ、上記「3600枚期待値」については、従来型機にも搭載されるとのことである。