大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Sケロット4」

2020.02.10 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は3月2日導入開始予定「Sケロット4」(セブンリーグ/山佐)全国5,000台予定

パチスロ市場の中でもAタイプは限定的な機種で構成されている。その構成シリーズの1つである「ケロットシリーズ」の最新機種がリリース開始!
規則改正当初から出玉制限により一番影響を受ける分野として見られていたAタイプ。現に新規則になり2年以上経過しているにも関わらず、6号機Aタイプは未だ3機種程度しかリリースされていないが、将来的な事を考えると本機には是非ともユーザーに受け入れられる事に期待したい!

スペック


そんな本機はもちろんシリーズ伝統のAタイプとなっている。前作「ケロット3」と比較しながら基本情報を確認しよう。

基本スペック
  Sケロット4 ケロット3
設定 BB確率 RB確率 合算 BB確率 RB確率 合算
1/206.7 1/897.7 1/168.0 1/282.4 1/360.0 1/158.3
1/202.2 1/840.2 1/163.0 1/282.4 1/354.2 1/157.1
1/195.0 1/799.2 1/156.7 1/273.0 1/326.0 1/148.6
1/189.4 1/697.1 1/148.9 1/263.2 1/286.1 1/137.1
1/184.0 1/648.8 1/143.4 1/243.6 1/260.0 1/125.7
1/145.2 1/585.1 1/134.8 1/225.9 1/225.9 1/112.9
  Sケロット4 ケロット3
設定 BIG割合 期待枚数 出率 BIG割合 期待枚数 出率
81.3% 198.1枚 96.9% 56.0% 220.5枚 97.6%
80.6% 197.0枚 98.3% 55.6% 219.7枚 98.9%
80.4% 196.6枚 100.0% 54.4% 217.2枚 101.2%
78.6% 193.6枚 103.1% 52.1% 212.3枚 105.0%
77.9% 192.4枚 104.0% 51.6% 211.3枚 108.8%
77.0% 190.8枚 108.0% 50.0% 208.0枚 115.4%

 

ボーナス仕様
項目 Sケロット4 ケロット3
50枚ベース 約40.0G 約32.7G
BIG獲得枚数 約230枚 約312枚
REG獲得枚数 約60枚 約104枚
BIG中の技術介入 1度だけアリ ナシ

上記の比較表を見て分かる通り前作と大きく異なる点はビッグボーナス比率、50枚ベース、出率、各ボーナス獲得枚数差となっている。

特に各ボーナス獲得枚数が減っている点は大きく見えるし出率も下がっているが、その分ベースが高くなっているので現存している「ニューパルサーSP2」の近似値に収まった。BIG中の技術介入も「ケロット2」には存在していた事などを考えると、今作の最大の特徴はBIG比率80%である!

演出


通常時の演出モードとボーナス中楽曲を選択する事が可能となっており、シリーズ最多の演出量となっている。

通常演出モードについてはオーソドックスなものに加え、同社機「キュロゴス」のようなスゴロク演出もあり、元機種ファンも納得のクオリティとなっている!
そして、業界企業では初のバーチャルYouTuber兼マスコットキャラクターの虹河ラキが活躍するモードも搭載しており、一風変わった演出も。

スペック的な演出としてリール出目による楽しみ方もあり、BIG一確目出現時にはインパクトのある演出が発生するなど仕様を活かしたものも搭載されている!

ポイント


本機「Sケロット4」の訴求ポイントはコンテンツスペックとなり、訴求に十分注意するべき機種となる。

演出モード、特に虹河ラキのおかげでシリーズのメインターゲット層ではない若年層の獲得にも期待出来る。だが、それ自体が店舗にとってプラスとなるかの判断は必要だ。

シリーズであることの訴求はタイトルだけでも十分伝わる。なので、演出の訴求として任意で選べる3モードの訴求とスペック面ではBIG比率約80%を全面的に推し出すべきだろう!

前述したスペック表の様な比較は率直に良いものとは言えず、もし比較するならば「ニューパルサーSP2」との方が良いだろう。

 

新旧完全入れ替えまで残す所1年を切った。転換を完遂する事が業界の義務となっているが、風営法議連の動きの鈍化などを考慮すると万が一〝劇的な変化〟が発生したとしても、残り時間的に供給が足りない可能性がある。

現在の6号機で1番のリスクとなるのは「回転コストの高さ」だろう。単価も2円中盤程度となっており、本機のようなAタイプでも2円程度。
まあ、売上・粗利の数値は回転コストなどを考慮するとAタイプの方が低リスクな可能性が高い。

先日導入が開始された「S花伝」は4thリールのおかげで単価4円を超える実績を出した。こういった機種は一つの分野として可能性に期待したいが、現時点ではロイヤリティーが高く一般普及にはまだ時間を要するだろう。その事を考えると、まずはAタイプの在り方を考える事の方が建設的だろう。

供給状況的から見れば、ほぼ選択肢がない訳だが、数少ない選択肢の中で失敗しない為に適切に判断する必要があるだろう!

 

実の所、本機には業界の為にも頑張って頂きたい想いが非常に強い。というのも、5号機と6号機を比較した際に生じる差を極力抑えた作りであり、今後の6号機市場の在り方を決定付ける可能性もあると言えるからだ。

すでにS機に見切りをつけ、パチスロからパチンコへ意識を切り替えているホールも非常に増えている。これは規則改正による新時代へのユーザー移行の難易度が大きく関わっている。
現状のユーザーが求めるP機比率とS機比率は雲泥の差となっており、このままの状況が続けばパチスロ市場に明るい未来を見出すことが困難になってしまう。

昨年末からの「まどマギ」「絆」「ハーデス」の流れに続き、5月には「沖ドキ」「アイムジャグラー」が撤去される。これらの現パチスロ市場を支えていた機種の後継機の動きが非常に重要になってくる事を認識しなければならない。

今回紹介した「Sケロット4」はもちろん。来週登場の「絆2」や、4月・5月ごろから登場してくる「サンダー」「沖ドキ2」「Sアイムジャグラー」など直近の後継機への移行がスムーズに行われなければ、いつになるかも分からない「6.1号機」が軌道に乗る時代までパチスロ市場は縮小していってしまうだろう。

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