大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Sバジ絆2」

2020.01.27 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は2月17日導入開始予定「Sバジリスク絆2」(ミズホ)全国45,000台予定

昨年末まで約6年間、パチスロ市場の頂点に君臨し続けた「バジリスク絆」の正統後継機がついにリリース開始!
バジリスクはシリーズとしての実績も十分に高い。そんな中で元々「絆」は、初代と2の性能を「絆で結んだスペック」としてリリースされた、言わばシリーズ内でのスペック違いの機種であった。今では「北斗無双」や「真・花の慶次」のように別軸で扱われる傾向にあり、知っての通り時系列では2と3の間にリリースされた。

「絆」の直近の市場ポジションなどは後述するとして、本機には今のパチスロ市場への明るい兆しとなる事を期待したい!

スペック


そんな本機は初代と同じAT機。今回は基本スペックを「初代」と比較しながら確認しよう。

基本スペックの比較
  Sバジリスク絆2 初代バジリスク絆
設定 BC確率 BT確率 出率 BC確率 BT確率 出率
1 1/139.4 1/525.6 97.4% 1/139.4 1/441.3 97.3%
2 1/132.8 1/453.3 98.6% 1/138.7 1/377.9 98.6%
3 1/134.1 1/457.7 102.0% 1/137.9 1/403.4 102.0%
4 1/128.1 1/371.4 106.1% 1/130.6 1/303.9 106.6%
5 1/125.4 1/370.9 110.1% 1/130.1 1/343.1 112.1%
6 1/110.2 1/235.7 112.9% 1/118.6 1/245.1 119.2%

※『BC確率』は通常時からの確率。

通常・AT仕様
比較項目 Sバジリスク絆2 初代バジリスク絆
50枚ベース 約49.5G 約31.0G
通常時ペナルティ なし あり
AT仕様 押し順 押し順
AT純増 約2.9枚 約2.8枚
BC当選までの使用枚数(理論値) 約140.8枚 約224.8枚
BC獲得枚数 同色…約46枚、異色…約15枚 約40枚
BT当選までの使用枚数(BC枚数非考慮) 約530.9枚
約415.9枚(BC同色:異色=1:1の場合)
約711.8枚
BT継続システム シナリオによるループ率&ストック
※13SET以降はループ率50%以上(非継続でED)
一律のループ率&ストック
天井仕様 ①BT間800G到達で同色BC当選※BT期待値50%
②有利区間内でのBT非当選BC7回で次回BT当選
①BC間500GでBC当選
②BT非当選BC最大10回で次回BT当選
特化ゾーン 月下閃滅
20GのSTOCK高確率
平均約4.8個
真瞳術チャンス
STOCK高確率BC
平均約5個

上記の比較表を見て分かる通り⑥の出率や50枚ベースが大きく異なっていて、この点は規則の差を感じる部分だ。だが、RUSHの入り口となる「BT確率」や⑥以外の出率は初代とさほど変わらない!

初代の時代と比較すれば規則も内規も大きく変わっているので細かな仕様は変化しているものの、大まかなフローとしてはこれまでと同様なのだ。

演出


「初代絆」を踏襲というよりは継承したものとなっており、演出は一新されている。だがスペックやフローが前作に寄せてある事から、一新された演出も前作の役割を継承したものとなっている!

ポイント


本機「Sバジリスク絆2」の訴求ポイントはコンテンツ&スペックだ。

コンテンツ面は言わずもがな、昨年末まで市場を牽引していただけに大きく訴求をするべきだ。シリーズ自体も市場残存が少ない状況に合わせて、初代が市場から姿を消して間もない点で訴求効果には大きく期待出来るだろう!

そしてスペックに関して、避けたがる事ではあるものの絆ファンへの訴求となる以上は「初代」から継承されている点などを含めて訴求するべきだと言えるだろう!
有利区間による出玉制限など懸念点も少なくはないが、6号機ユーザー離れの大きな原因となっている脳死で行う消化ゲームをほとんどなくした、毎レバーでの抽選方法などしっかりと「初代」に寄せた仕上がりには期待したい!

実の所、本機には業界の為にも頑張って頂きたい想いが非常に強い。特に5号機と6号機を比較した際に生じる差を極力抑えた作りであると考えられる以上、今後の6号機市場の在り方を決定付ける可能性もあると言える。

既に「S機」から「P機」へ意識を切り替えているホールが非常に増えており、これは規則改正による新時代へのユーザー移行の難易度が大きく関わっている。現市場のユーザーニーズの「P機」比率と「S機」比率は雲泥の差となっており、このままではパチスロ市場に明るい未来を見出すことは困難となってしまう。

5月には「沖ドキ」「ジャグラー」の撤去が同様に控えており、現パチスロ市場を支えている後継機の動きは非常に重要である事は認識しなければならない。この移行がスムーズに行われなければ、いつになるかも分からない「6.1号機」が軌道に乗る時代まで市場が縮小していってしまうだろう。

知っての通り、昨年末の大撤去劇により6号機への回遊はほんの一部だったと判明し、これまでのユーザーの多くは5.5号機やパチンコなどあらゆるジャンルへと回遊した。逆に言えば、決まった所への回遊が確認されていないという事は難民状態になっている可能性がある時分なので、ここでしっかりと本機へ流す努力を遊技環境の整備も含めて行って頂きたい!

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