大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Sエウレカセブン3」
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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
今週は12月16日導入開始予定「S交響詩篇エウレカセブン3 HI-EVOLUTION ZERO」(サミー)全国25,000台予定
シリーズ原作は言わずと知れた、2005年放送のアニメを中心としてあらゆるメディアミックスで展開された作品。2009年には劇場版が公開され、2012年には続編となる「エウレカセブンAO」が放送された。そして、初期シリーズのリメイクかつ過去映像化されなかった物語なども含む3部構成の最新劇場版「エウレカセブンハイエボリューション」が2017年から公開され、まだ3部が公開されていない継続中の作品となっているのだ!
遊技機では多くのシリーズ機がリリースされており、特にパチスロは2009年の『初代』から20017年の『AO』まで3機種が大きな実績を残し続けているシリーズだ。本機はそんなパチスロシリーズの最新作。過去シリーズ機を強く意識した作りになっていて、本年末のメイン機種として過去シリーズに続いて高実績を残す事に期待したい!
スペック
そんな本機は純増変動型AT機となっており、基本情報は以下となっている。
基本スペック | ||
設定 | ボーナス初当り確率 | 出率 |
① | 1/360.8 | 98.0% |
② | 1/343.8 | 98.8% |
③ | 1/324.0 | 100.5% |
④ | 1/290.6 | 104.3% |
⑤ | 1/275.0 | 107.1% |
⑥ | 1/226.0 | 111.2% |
通常・AT仕様 | |
50枚ベース | 約50.5G |
AT仕様 | 押し順 |
AT純増 | 1.8枚 or 4.5枚(JAC&上位AT中のみ) |
AT(擬似ボーナス)契機 | ポイント周期数到達(最大10周期)・ゲーム数天井707G |
天井恩恵 | ゲーム数:擬似ボーナス・周期:ボーナス&RUSH |
ポイント特化ゾーン | 1/60 ※直撃につながる可能性もあり |
擬似ボーナス仕様 | 赤BB:約255枚・白BB:約170枚・RB:20G+α |
RUSH仕様 | 30G/SETのSTタイプ・CZ or ボーナスで再セット |
CZ仕様 | 約1/40・5G保証の規定ポイント(蓄積)到達でボーナス |
上位AT「SPEC3」条件 | RUSH中のボーナス3回成立 |
上位AT「SPEC3」仕様 | 10G/SETのセットループ |
特化モード「HI-EVO」 | 100G固定AT中に約1/23でボーナス抽選 |
有利区間完走条件 | 有利区間1350G消化or差玉2,120枚獲得時30GのED |
通常時のフローはポイント蓄積タイプの周期抽選で、周期到達から前兆を経由してジャッジという形。
ポイントの特化ゾーンでポイントをたくさん貯めて周期到達を目指す事がメインフローだが、少し特殊なのが特化ゾーンはポイント蓄積に加えてポイント周期の減算も行う仕様になっている(初期は1000ポイント周期がメイン)。特化ゾーンで減算されたポイント周期はボーナスかRUSHに当選するまでは転落することなく、特化ゾーンを繰り返すほど、周期到達に近づく上に周期自体が短くなるのだ!
また、特化ゾーン中はシリーズ機「AO」のように成立役による恩恵が明確に可視化されており、ボーナス直撃や上位AT直撃などの抽選も行われている。
シリーズを踏襲し「7」を意識した作りにもなっており、7周期目の期待値が高いなどの特徴も持っている。
疑似ボーナスはJACシステムを採用し、JAC回数は赤BB:3回、白BB:2回。このJAC中が本機の最大純増4.5枚を発揮するメイン区間となる。
ボーナス中はRUSH期待値ポイントを蓄積させる仕様。RUSH中はポイント到達からボーナスを目指しつつ再セットを行う仕様となっており、本機はポイントを蓄積させるゲーム性が中心である!
そして本機の特徴となるのは、2つの上位AT(特化モード)への突入を目指すゲーム性ながらも、突入以降は下位ATへ移行が行われない仕様となっている事にある。
RUSH中のボーナス成立3回を経て突入する上位AT「SPEC3 MODE」は10G/SETを自力セットストックにより継続させる状態へと移行し、ストックによる継続が失敗した時点で通常時へ移行する。
もう一つの特化モード「HI-EVO MODE」は100G固定で約1/23でボーナス抽選を繰り返し、100Gを消化した時点で通常時へ移行する仕様。つまりRUSH↔︎上位とループさせていくのではなく、RUSH→上位→通常時転落という形で、とにかく上位ATを目指していくゲームフローなのだ。
演出
リメイク作品を基としたコンテンツとなる事から、お馴染みのものから新規まで多くの演出が搭載されている。新規筐体(ZEEG製)で演出クオリティも高く、サブ液晶はシリーズ踏襲のコンパクドライブを再現したものだ!
シリーズで人気を博したエピソードや楽曲などの原作を活かした演出も豊富。そして「エウレカ」代名詞『ねだるな勝ち取れ』演出も出玉フローとして大きな役割を担っている!
ポイント
本機「S交響詩篇エウレカセブン3 HI-EVOLUTION ZERO」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』だ!
この業界はシリーズと言いつつ作品を使い回す傾向が強い事もあるので、劇場版最新作品のパチスロ化である事の訴求はシッカリと行うべきだろう!キャストの変更がある点は注意が必要かもしれない。
スペック訴求は通常時が複雑な作りとなっている事から、周期タイプの懸念点である「周期スパン」そのものが短縮される仕様の訴求が重要となるだろう。そして開発メーカーも不自然に数値公表を行っていない「RUSH初当り確率」は重めな仕様であると予想されるので、周期とゲーム数によるダブル天井により当りの近さを訴求する必要があるだろう。
本機は同社機「S北斗天昇」の約6万台に次ぎ、大量の出荷台数を予定している。さらには旧基準機大量撤去に伴い12月上旬に多くのパチスロ新機種がリリースされるものの、かたや12月下旬は本機しかリリースされない。そんな状況であるからこそ、本機の業績は年末年始の繁忙期の業績へと繋がる可能性もあり、店舗努力がポイントとなるだろう!