大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Pデビルマン」

2021.08.02 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#202


今週の紹介機種は「Pデビルマン〜疾風迅雷〜」
9月5日導入開始予定
メーカー:ニューギン
目標9,700台予定


コロナ第一波の緊急事態宣言に伴う全国的な休業を経て、ホールを取り巻く環境もユーザーニーズも大きく変化した。
東京の感染者数が過去最高を記録し未だ気が抜けない状況ではあるが、世界的にもワクチン接種という1つの対抗手段を得て、徐々にWITHコロナからアフターコロナへの移行が見据えられている。

コロナの影響によりユーザーニーズが変化した中でも一番は〝出玉速度〟がトレンドとなっている昨今。そのニーズとスペックがいち早く合致し、旧規則機の撤去が進む業界を支えた「超韋駄天」は正に時代を牽引したパイオニアと言える。

だが意外な事に、「超韋駄天」と同等のスペックをもつ機種は現在までリリースされていなかった。そんな中、本機は違いを見つける事が困難な程〝ほぼほぼ超韋駄天〟と言えるスペックである。
「超韋駄天」のリリースから1年が経過した中、市場を席巻したスペックかつ原作コンテンツ付きの機種ということで、市場台数の大きい「超韋駄天」の再燃も含め市場活性化に繋がることへ期待したい!


スペック


本機は昨今流行りのハイスピード超ショートST風1種2種混合機だ。基本スペックを確認してみよう。

基本スペック
比較機種 Pデビルマン疾風迅雷 P大工の源さん超韋駄天
通常時大当り確率 約1/319.7 約1/318.1
RUSH仕様 ショートST風2種抽選 ショートST風2種抽選
RUSH時大当り確率 約1/2.04 約1/2.06
RUSH突入率(振分) 60% 60%
RUSH仕様 時短3回+残保留1回 時短3回+残保留1回
RUSH継続率 約93.2% 約93.0%
MAX出玉 特図1:550個・特図2:770個 特図1:660個・特図2:990個
MAX出玉比率 特図1:90%・特図2:30% 特図1:100%・特図2:20%
RUSH中1回あたり出玉 約420個 約420個
遊タイム 通常959回転消化で特図2時短 非搭載
時速獲得出玉 約38,000個 約36,000個

 

大当り振分
  ラウンド数 出玉(払出) 状態以降 振分
特図1 5R 約550個 RUSH 50%
2R 約220個 通常 10%
5R 約550個 RUSH 40%
特図2 7R 約770個 RUSH 30%
3R 約330個 RUSH 70%

コロナ禍で休業を余儀なくされた2020年春に導入され、その後市場を席巻した「超韋駄天」。本機はそれとほぼ同様のスペックとなっている。

大きな違いとしては遊タイムが搭載されていること。遊タイム発動時には2種時短へと突入するため、ほぼ即当りが発生しつつRUSHへと移行する仕様となっている。

そして細かな部分としては出玉振分の違いが挙げられる。本機はRUSH中のMAX出玉が7Rの770個と「超韋駄天」よりも抑えられているが、一方でMAX出玉の振分が上がっている仕様。
継続率は誤差程度の差で、さらに出玉振分が違うと言ってもRUSH中の1回当りの出玉期待個数は「超韋駄天」と同じである。
つまり、上述したように遊タイム搭載の有無以外はほぼ同じの性能ということだ。


演出


原作「デビルマン」の中でも新章に位置する作品が題材となり、多くの新キャラとともに、キャストも一新されている。

スペックが中心の機種であり、ことRUSH中はハイスピードな即当りでの連荘を表現した演出となっている。なおRUSH演出も任意で選択が可能。
MAXラウンド当選時は条件により原作エピソードが発生するなど、コンテンツの存在を活かした演出構成になっている。

また「超韋駄天」で最も〝映える〟演出といっても過言ではない「消化時間」だが、もちろん本機でも表示される!


ポイント


本機「Pデビルマン疾風迅雷」の訴求ポイントはスペックとなるだろう!

〝デビルマンのパチンコ〟の代名詞といえる過去シリーズ機やスペックなどがないだけに、ブランド力などの訴求は難しい。
ただ、TVCMやYou Tubeで広告展開が予定とされているため、それに乗っかることが重要となるだろう!

そして本機最大のウリであるスペックについて、市場を席巻し〝ハイスピードの代名詞〟となった「超韋駄天」と同じスペックという点をシッカリと訴求する事が重要だ。

アフターコロナの状況に加えて「牙狼月虹」のおかげもあり、時速性能が高い機種において遊タイムの有用性が認知されたこと。さらに「超韋駄天」のニーズが落ち着き始めた状況下では相乗効果も含めて『遊タイム搭載の超韋駄天スペック』の認識で活用する事が効果的となるだろう!


すでに10月頃の新台の購入判断が必要な時期に達し、X-DAYまで残り4ヶ月程度となった。
それに合わせてメーカー側でも、半導体など部材供給の問題を抱えつつも全メーカーが多くの新機種をリリースする体制になってきている。

ただし型式試験の通過率が芳しくない状況になってきており、ハイミドルなどのいわゆる「攻めたスペック」のリリースは限定化されている。
本機のリリース時期に関してもリリース機種数こそ多いものの、ユーザー数の大きいハイミドル機は本機と他1機種の予定しかない点などを考慮すると、本機の役割は大きいと思われる。十二分な効果を期待して、遊技環境の整備も含めて集客を行う事が重要となるだろう!

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