大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Sまどか☆マギカ[前後編]」
2021.07.26 / 連載LINE公式アカウント限定でSH@CK氏オススメ機種の分析データを配信中。予告ナシ!再配信ナシ!今のうちにPiDEAのLINE公式アカウントに登録を!
【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#205
今週の紹介機種は「SLOT劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」
8月1日導入開始予定
メーカー:ミズホ
目標25,000台予定
テレビアニメの続編が劇場版として公開されることは、一昔前では〝国民的人気作品〟の証であった。現に、平成初期までではジブリやドラえもん、ドラゴンボール程度しか劇場アニメというものはなかった。
一方、現在ではTV離れが進み、民放TVアニメ自体が【作品】というよりも【原作の広告】としての側面が強くなっている。それに伴い、「劇場版からが本番」のスタンスで制作される、つまり劇場版ありきでアニメ化がスタートする作品も多くなってきた。
また、「エヴァ」のようにTV放送分を劇場版クオリティへブラッシュアップした「総集編」の位置付けとなる作品を改めて上映し、新章へと繋げる流れも少なくない。
本機の題材となる劇場版[前編][後編]も、2年前にリリースされた「劇場版まどかマギカ[新編]叛逆の物語」に繋がるように再編されたTV放送分の総集編だ。
つまり本機の題材は「初代」の題材にあたるTV版をまとめ上げた総集編が使われていることから、打感のみならずコンテンツの面でも「初代」の系譜を引き継いでいるのだ。
原点回帰により、初代の頃に巻き起こった市場の盛り上がりに再び期待したい!
スペック
本機はペナルティ要素はないものの、比較的に低ベースが実現されたAT機となっている。基本情報を確認してみよう。
基本スペック | ||
設定 | RUSH確率 | 出玉率 |
① | 1/269.4 | 97.3% |
② | 1/251.3 | 99.8% |
③ | 1/241.9 | 102.0% |
④ | 1/222.2 | 104.1% |
⑤ | 1/205.5 | 107.1% |
⑥ | 1/188.8 | 110.0% |
通常・AT仕様 | |
50枚ベース | 約39.1G |
AT仕様 | 押し順タイプ(約2.5枚/G) |
RUSHタイプ | 差枚数管理型 |
RUSHフロー | 初当り直RUSH |
初当り契機振分 | ゲーム数50%/レア役20%/CZ30% |
RUSH仕様 | 初期100枚/直乗せタイプ(一契機MAX500枚) |
RUSH期待枚数 | 約326.0枚 |
ED条件 | 2000枚突破で完走(2400枚)確定 |
天井仕様 | 通常時700G消化でRUSH確定 |
本機は過去のシリーズ機とは異なり、初当りからRUSHへ突入する仕様となっている。
全体的に初代を踏襲した仕様となり、通常時・RUSH中ともにゲーム数解除とレア役抽選でRUSHや擬似ボーナス、特化ゾーンなどを抽選。今作はレア役での当選率が高めとなっている。
通常時にはCZもあり、初代同様にスイカで突入抽選が行われ、上位CZ突破時には上乗せ性能が非常に高い疑似ボーナス「エピソードボーナス」が当選する。
RUSH中には新要素「ソウルジェムシステム」を搭載。約1/22のハズレ役成立時の1/3でソウルジェムが反応し、メイン役が発動色に応じたレア役として扱われる。
上乗せ契機のメインともなる「マギカアタック・バトル」でもシステムが発動すれば、対応役の上乗せ期待度が上昇する仕様となっている。
特化ゾーンや疑似ボーナスなどの仕様は初代を踏襲しており、おなじみの「穢れシステム」は「叛逆」同様に通常時から通して蓄積した分をRUSH終了時に放出する仕様となる。
演出
基本的には初代を踏襲したものとなっているが、レア役からの当選が多めとなったため状態移行などの演出が多めとなっている。
演出ベースは劇場版となっているため、映像クオリティはアップしている。
ギミックも初代を踏襲し、発動=激熱の「ほむら盾」に加え、液晶下部に配置された「ソウルジェム」により期待度示唆を幅広く行っている。
ポイント
本機「SLOT劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」の訴求ポイントはなによりも市場から姿を消した「初代」を再現したシリーズ機という点を訴求していくべきだ。
導入予定台数も6号機市場ではトップクラスの2万台越えで、スペック面でも6号機でありがちな設定が上昇するほどRUSH性能が低下する事がない仕様となっているので、市場の一定シェアを得る可能性が高い!
それだけに遊技環境には注意が必要となるだろう。
本機はRUSH終了後に通常区間へ移行する仕様となっており、また有利区間移行時は約20%で天国となるので、終了後の継続遊技や朝イチにもチャンスがある点で稼働促進へとつながる事に期待したい!
昨年10月に型式試験方法が見直されたことで、ゼロボや1Gペナルティを活用したいわゆるスラッシュATでなくても、大幅にベースカットが行えるようになってきた。
それによりゲーム性を損なう事なく吸い込みと吐き出しのバランスを調整できるようになり、パチスロ本来のゲーム性を取り戻しつつある。
完全移行まで残り半年程度の今となってのリリースと考えれば〝遅過ぎる〟ともとれるが、これを機に改めて市場形成をする事で、現在低迷し切ったパチスロ市場の改善に繋がるだろう。