6.2号機は今秋、メダルレス機は来春リリースへ/日電協総会

2021.06.15 / 組合・行政

2021年6月11日、日電協の総会が「パレスホテル東京」で行われた。役員改選では兼次民喜理事長が再選されたほか、新副理事長に吉国純生氏が選任された。

総会後の記者会見で兼次理事長は「3年前の規則改正で苦労しているところに、昨年来のコロナ発生し、ダブルパンチで非常に難しいかじ取りになった。その中で、現行の規則の中で、どうしたら少しでもゲーム性をよくできるかというところを継続して行政と折衝してきた。ここまでビデオリールの問題、低ベース化、ペナルティー基準の問題、それからまだ遊技機は出てきていないが、ファン目線で見ると一番のネックになっていた(有利区間)1500G規制の撤廃など、3年かけてここまできた。1500G規制撤廃の遊技機は、必ず現行機よりはるかに面白いものができると思っている」と語った。

また、6.2号機の定義とホール設置の時期について技術委員長の大泉秀治理事は「6.1号機はいわゆる低ベースになった機械。6.2号機は、6.1号機の低ベースに加えて、有利区間の終了条件を3000Gにしたもの。6.2号機はとりわけ出玉の波のゲーム性が向上しており、有利区間を3000Gにすることで最大2400枚まで出すことができる出玉の波の塊、これをきっちり出すことができる。いままで1500Gでは取り切れなかったものが、2400枚の最大のところまで取ることが可能になる遊技機が開発できることになる」と説明、「市場導入の時期は、各社が5月20日以降に型式申請を開始しているので、おそらく秋ごろではないか」と見通しを示した。

一方、メダルレス遊技機の進捗状況についてプロジェクトリーダーの里見治紀理事は「リリース時期については、保通協適合状況によるが、来年の春に向けて鋭意努力していきたい」とした上で、メダルレス遊技機の特徴と将来展望について次のように語った。

「メダルレス遊技機は出玉情報、店舗情報等を蓄積するために、日電協が管理する遊技機情報センタに接続している。そのセンタのデータを確認することによって、遊技機の不正改造の恐れを即座に確認できたり、ホールさまに置くことによって不正改造をいち早く是正したりすることが可能である。また、物理的にメダルがないということで、感染症対策やホール従業員の負担軽減の一助になると考えている。これらにより業界全体の負担を軽減し、経費の削減が進むことによってホールさまがユーザーに対してさらに還元が増えることも期待しているし、客離れに歯止めがかかり、遊技産業全体の活性化につながると考えている。将来的には、遊技機とセンタ接続が拡張していくことによって、遊技機間の通信やダウンロード型の遊技機など、デジタル化がさらに進んでいくことも期待している」

なお、組合員メーカーによるパチスロ新台供給の目安となる令和2年度(令和元年4月1日〜令和2年3月31日)の日電協証紙発給枚数は、26万5822枚で、昨年度比マイナス35.3%となったことも報告された。

 

 

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