大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Pニュートキオ」

2021.06.07 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#198


今週の紹介機種はPニュートキオ
6月20日導入開始予定
メーカー:アムテックス
目標6,000台予定


2018年の規則改正から時が経ち、多くの内規緩和が行われたことでパチンコの設置比率はついに新規則機が旧規則機を上回る状況に至った。それ程にニーズの高い遊技機開発が進められているということだ。

ただし、役物機に至っては以前から限られた市場という点もあってか、新規則の下では厳しい結果となっている。経過措置の延長が行われたことと限られた市場分野だからと考えることだろうが、約半年程度の猶予しかなく後継機不在の危機的状況が迫っている。

そんな状況下でリリースされる本機には現状の解消に期待したい!

 

スペック


定番シリーズの最新作となる本機は、羽根物ならではの「ハカマ」だけでなくスタートが「ヘソ」になったバージョンの2種類が同時リリースとなっている。現市場に残存しているシリーズ機との比較で2種類の基本スペックを確認してみよう。

基本スペック
タイプ ハカマ ヘソ CR TOKIO SP
スタート保留 なし 1個 なし
役物確率 約1/13 約1/13 約1/13
羽根開放秒数(1回時) 約0.408秒 約0.272秒 約0.524秒
開放時拾い率(1回時) 約46% 約31% 約46%
羽根&アタッカー賞球数 5&14 5&14 3&10
ラウンド種類 10R or 5R or 3R 10R or 5R or 3R 16R or 7R or 3R
ラウンド振分 1:1:1 1:1:1 1:1:1
ラウンド期待獲得玉数 1000 or 444 or 222 1051 or 467 or 234 1018 or 407 or 136

ヘソタイプは保留機能を搭載。保留により開放回数が向上するので羽根開放時間が短く設定されており、大当り消化時にもヘソ入賞による払出があるのでラウンド出玉が若干高くなっている。

現市場の羽根物機で最大シェアを有している「CR TOKIO SP」と比較してみると、ハカマタイプが非常に近い作りとなっている。最大ラウンド数は減少しているが出玉はほぼ同等となっており、さらに消化時間が早くなっているなど性能は向上している。

 

演出


羽根物のため、いわゆる演出というものはなく、やはり球の動きを楽しむのが中心。

ヘソタイプとハカマタイプは通常時が大きく異なる打感だ。これまでのシリーズに近いハカマに比べ、ヘソは開放回数が多い代わりに拾い率が低くなり、遊技の印象がだいぶ変わる。

一方、両タイプとも役物はシリーズ機を踏襲した同じ仕様となり、SPルートやラウンド抽選など変わらぬ役物演出となっている。

 

ポイント


本機「P NEW TOKIO」の訴求ポイントは変わらなさ&向上したスペックとなるだろう!

本機は旧規則機から新規則機への転換を進める役割を背負っているだろう。いわゆる新規則転換を促すための後継機と称されるものは他ジャンルでも度々リリースされてきたが、それらとは一線を画したレベルで現存機へ寄せた作りとなっているのがポイントだ。
現存機と比較した際に向上した点をポイントとして訴求し、後継機としての役割に大いに期待したい。

正直、「最新作」などの訴求をしなくても、現存機からの誘導の必要がない程に違和感のない作りになっている。
そのため遊技環境に注意しつつ、一時的にシェアを増やして共存の期間を有効活用し、旧規則撤去時に台数維持のための増台を行い固定島の拡大へ進めていくのがベストシナリオとなるだろう。

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