大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P天龍∞2」
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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#197
今週の紹介機種は「P天龍∞2」
6月13日導入開始予定
メーカー:マルホン
目標4,000台予定
様々なコンテンツがシリーズへと昇華され、続編が定期的にリリースされることが当たり前となった現在。そんな中で一発台というジャンルは機種そのものが少なく、さらにゲーム性的にもコンテンツタイアップが難しいこともあり、シリーズ化される事は非常に少ない。
しかし、本機は一発台としては珍しいシリーズ化に成功した機種となり、初代同様に一発台市場の活性化につながる事に期待したい!
スペック
本機は初代を踏襲し、おなじみの三段クルーンで抽選する一発台。
新規要素も追加されているが、まずは基本スペックを確認してみよう。
基本スペック | |
タイプ | 役物抽選一発台 |
飛込み役物「無限回廊」突破確率 | 約1/14 |
三段クルーン突破確率 | 約1/30 |
再抽選役物「闘龍門」突破確率 | 約1/4 |
当選一回当たりの払出 | 約6,000個 |
再当選成功時の実獲得期待数 | 約10,000個 |
1セット消化時間 | 約8分30秒 |
大当り振分 | ||
出玉(払出) | 確率 | 仕様 |
約1,200個 | 1/1 | 当該1回転&残保留4回転=合計5回1セット |
1セット6,000個と初代より1セットあたりの出玉数は減少しているが、代わりに新規要素「闘龍門」が追加されている。
闘龍門は、初当りの1セットを消化した後に三段クルーンとは別のクルーンに玉を通し、引き戻し抽選が受ける事が出来るものだ。
全体のフローとしては飛込み役物の「無限回廊」へ玉を入賞させ、次にお馴染みの「三段クルーン」を突破する事で当選という初代同様の流れ。
「無限回廊」は新規設計の役物で、入賞個数が少ない程に玉の滞留時間が長くなる仕様となっている。
「三段クルーン」の当選穴は1・3段目が手前、2段目のみが奥穴とこちらも初代と変わらず。当選後は電チュー保留を貯め、当選確率1/1の大当りが5回発生する仕様となる。
そして前述したように、本機は役物抽選の一発台であるものの引き戻し抽選機能が搭載されている。
初当り時の三段クルーン3段目の当選穴入賞時に、役物左部にある非電動チューリップ「闘龍門」が開放される。初当り1セット終了後に入賞させる事で別の3つ穴クルーン抽選を受ける事ができる。この3つ穴クルーンも手前が当選穴となっており、突破すれば追加1セットを獲得する事が可能だ。
この「闘龍門」は入賞するまで開放し続ける仕様となっており、左打ちすれば入賞させる事が可能となっている。非電動であるため初当り時に即開放されるが、初当り時に入賞してしまった場合も抽選は行われる。
仮に初当り分のセット消化前にクルーンを突破してしまった場合でも、さらに下部にあるチューリップに入賞しない限り再セットする事はないので、故意的に消化しない限り損する事はない。
逆に言えば、初当り消化中に流れ玉によって再セットが確定する場合もあり、その点は新たなゲーム性の1つとなっている。
演出
液晶非搭載、役物抽選のみとなるので、いわゆる演出というものはない。一発台の醍醐味である役物内での玉の動きに一喜一憂することが演出と呼べるだろう。
初代を踏襲し、「無限回廊」をパスして「三段クルーン」直行を狙える右打ち飛び込みルートや1段目失敗時から3段目へ移行するお助けルートも存在。
イレギュラー的な動きや唐突な動きなども楽しめる。
盤面裏にある龍は当選するまでは黄金色だが、当選時には虹色に発光する煌びやかなものとなっている。
ポイント
本機「P天龍∞2P」の訴求ポイントはタイトル&スペックとなるだろう!
一発台で一世風靡した異例のタイトルの続編である点は進化したスペックと合わせて大きなポイントになるだろう。
スペック面では主に、初代から継承&進化した点を訴求する事が効果的だ。
「三段クルーン」に集約されたゲーム性と当選時の大量出玉かつ出玉速度を継承しつつ、引き戻し抽選により追加の1セットを狙え、当選時は初代を超える出玉に期待できる点は大きな進化だ。
ただし玉の動きがゲーム性の根幹となっているだけに、遊技環境の整備が非常に重要となる。
触れ難い事ではあるが、傾斜が役物確率に影響を与える仕様であるため上部役物「無限回廊」と「三段クルーン」のバランスを考えて整備が必要となるだろう。
本機のような一発台の役割は、寿命が長く一定の粗利をとり続ける事である。
本来ライトタイプに求めるべき役割であったが、現市場でのライトタイプは寿命が短くなってきており、アウトを度外視すれば競合機種が少ない事から〝役割の寿命〟は一発台の方が高い傾向にある。その事を理解した上での活用が重要となるだろう。