大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P牙狼~月虹ノ旅人~」

2021.05.03 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#193


今週の紹介機種はP牙狼 月虹ノ旅人
6月7日導入開始予定
メーカー:サンセイ
目標30,000台予定


2008年の初代から始まり、2016年末のMAX撤去までの間、常に市場を牽引し続けた「牙狼シリーズ」の最新作がリリース開始!

ある意味〝射幸性〟の代名詞となったシリーズだが、MAX撤去直前に気合の入った後継機がリリースがされなかった事で、当時の内規で可能な最高スペックの「北斗無双」をはじめ、「RAVE」「クイーンズブレイド2」などに射幸性の面で抜かされ、市場トップを独占できない出来ない時代が続いていた。しかし旧規則CR機の撤去が目前となり、市場がリセットされる状況下での意欲的なスペックのリリースということで、シリーズの再興に大いに期待したい!

 

スペック


そんな本機は初代のスペックを再現したハイミドル1種2種混合機となっている。先日リリースされた類型機種「タロウ2」と比較して基本スペックを確認してみよう。

基本スペック比較
  牙狼月虹 ウルトラタロウ2
RUSHタイプ 2種ループタイプ 2種ループタイプ
通常時大当り確率 約1/319.9 約1/319.9
RUSH中確率 約1/1.08 約1/9.16
RUSH突入率 50.0% 約50.0%
RUSH突入抽選 初当り時振分 時短突破
RUSH継続率 81% 81%
RUSH期待連荘数(初当非含) 5.26回 5.26回
特図1出玉 ALL約450個 ALL約300個
特図2出玉 約1,500個 約1,500個+α
遊タイム 低確率950回転後当選濃厚 低確率950回転後当選濃厚

 

大当り振分
  ラウンド数 払出出玉 終了後状態 振分
特図1 3R 約450個 RUSH突入 50%
3R 約450個 通常転落 50%
特図2 10R 約1500個 RUSH継続 81%
10R 約1500個 通常転落 19%

非常にシンプルかつ、吸い込みと吐き出し性能の優れたスペックだ。

「タロウ」との大きな差は、RUSHへの突入が振り分けになっていること。さらに初当り出玉が1R分多い一方でRUSH中はタロウチャッカー分が少ないこともあるが、遊技である以上は突入抽選というフローの方こそが最も大きな差といえるだろう。

「タロウ」は突破型であり、突破率こそ約50%ではあるが、初回突破時も継続抽選を行っている。つまりRUSH状態への移行は50%×81%の約40.5%となり、体感値50%を大きく下回る事を考慮すれば、本機とのイメージ差は大きなアドバンテージとなる。

そして本機の2種当選確率は超高確率となるので、タロウ2以外と比較しても市場最高峰の連荘速度を有している。

 

演出


原作の中でも最新作の「月虹ノ旅人」が題材となっているので演出は一新されており、今作もRUSH確定のリーチ演出なども存在するようだ。

そして初代と同様のラウンドジャッジとなるRUSH中の演出は任意で選択が可能。初代を踏襲したバトル演出のほか、ボタン演出と突発演出の基本3モードに加え、一定の連荘後には「轟天」などによる競馬風レース演出が解放される。

RUSH中は基本的に3カウントで当選となり、当選時に継続確定示唆が発生する事もある。

 

ポイント


本機「P牙狼 月虹ノ旅人」の訴求ポイントはコンテンツ&スペックとなるだろう!

コンテンツに関していえば、今のパチンコユーザーで知らない人はいない程の作品であるため『シリーズ最新作』という点のみで十分となるだろう。
それ以上にハイスペックの代名詞となるコンテンツである以上は、スペック訴求そのものが『パチンコ牙狼』というコンテンツの訴求につながるだろう。

そのスペック訴求については、シンプルに出玉が連想できる「ALL1500個×81%継続」かつ時速4万を超える出玉速度を伴う点を訴求するべきだろう。


真偽不明の経過措置延長なるウワサが出てきており、状況次第では「北斗無双」が年明け1月末まで残る可能性もゼロではない。

メーカーは元の11月30日を基準に次なるシェア確保を目指して後継機など機械開発をしている傾向があるので、ウワサが万が一本当になればその新機種リリースが効果的なタイミングとズレてしまう場合も出てくるだろう。とはいっても、時期が動いただけで撤去されることに変わりはないので、供給状況を見定めて事前に育成する事も考慮した対応が必要だ。

合わせて今回のウワサについて、市場を騒がせた「沖ドキ問題」を並列にして考えているような声を耳にするが、これは全く別問題である事は認識しておくべきだろう。

延長が実現したとしても、それは緊急事態宣言による影響でしかない。許認可営業となる本業界において、他業界よりも過程が重要視される以上、これからの状況変化に対応する為にも深く理解しておくべきだ。

ただし、今回の緊急事態宣言では休業要請に対して実際に休業しているのはごくわずかであり、仮にウワサ通りに延長が検討されていても行政側の理解を得られない可能性がある。

ウワサの真偽はどうあれ、今回の休業要請は4都府県知事たちの〝姿勢〟を示すためだけの政策ともとれるので、再び世論から糾弾される流れにならないようにと祈りたい。

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