大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Sアルドノア・ゼロ」

2021.04.12 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#190


今週の紹介機種は「SLOTアルドノア・ゼロ」
5月9日導入開始予定
メーカー:エレコ
目標5,000台予定


ずいぶん昔にはなるが、私の連載にて新たな機種開発の話をした際に注目コンテンツとしていくつかの作品を例に挙げた。その際に本機の原作となる「アルドノア・ゼロ」の名前を挙げた事がある。

遊技機になるコンテンツは知名度の高さが非常に強い武器となり、重要性の高い要素である。その点、本作に関しては耳にすらした事のない方が多いかもしれないだろうが、一方で遊技機化の際には親和性の高低も重要なポイントとなり、本作は親和性の面が高い。

そして〝コンテンツを活かした遊技機作り〟という正に〝親和性〟を正確に表現する点に関してはメーカーによって得手不得手が存在している状況だ。本機に関して言えば、その点は得意なメーカーと言えるだろう。
知名度も一部界隈で騒がれた程度であった「まどマギ」をAT全盛期にARTタイプで作り込み、パネル4種にもなる増産が重なる程の大ヒットさせたユニバーサルの開発だ。「まどマギ」「ギルティクラウン」に次ぎコンテンツへの〝興味の逆輸入〟になる程の結果に期待したい!

 

 

スペック


そんな本機は純増変動型のAT機となっている。基本情報を確認しよう。

基本スペック
設定 ボーナス&RUSH合算 CZ確率 出率
1/187.1 約1/100 97.7%
1/164.0 99.2%
1/167.9 100.8%
1/144.3 102.6%
1/146.2 105.2%
1/112.8 110.2%

 

通常・AT仕様
50枚ベース 約50G
AT仕様 押し順
AT純増 2.0枚~4.3枚(平均2.9枚)
通常フロー ゲーム数:CZ経由=4:6
CZ期待度 2種類とも約40%
RUSH突入契機 疑似ボーナス中抽選(BIG時は確定)
RUSH仕様 リアルゲージバトル・30G+αセットループ
天井仕様 最大666G・天国時100G
有利区間 AT状態後に通常区間へ移行(引継ぎナシ)

高ベースかつ純増も抑えた機種であり、初当り確率もベースの高さに関わらず高確率な仕様となっている。

通常時はゲーム数による当選は4割程度に抑えられており、半分以上は小役で当選するCZを経由するため〝待ちのゲーム性〟ではない仕様だ。
そして、このCZに関わる抽選は小役毎に役割が分かれており、2種類あるCZの1つである「スレイプニールモード」の高確率移行を「チェリー」「ハズレ」で抽選し、突入抽選を「チャンス目」で行う。
そして、もう1つのCZ「タルシスモード」の高確率移行を「スイカ」「ハズレ」で行い、突入抽選を「ベル」から獲得するポイントで行う仕様となる。

この2種類は細かな仕様が異なるものの、いずれも【ベルの択当て】が鍵になり、択当てのアシストによって期待値を上昇させる仕組みだ。そして、このCZ中の期待値を上昇させる仕組みが本機の特徴であり、さらにジャッジ成功後も失敗するまでCZが継続し報酬がアップしていく「ゼーガペイン」の様な仕様となっているのだ!

RUSHの継続システムもベルの連続によるリアルゲージバトルとなっており、ここでも択当て成功で高ダメージを与えられるなど【択当て】を活かした自力感の強いゲーム性となる。

 

 

演出


通常時はサブ液晶で、規定ゲーム数による前兆およびCZ抽選を示唆する状態、ベルポイントが可視化されている。さらに【択当て】のゲーム性となるだけに「政宗」と同様に直近の正解が表示される。

CZもコンテンツを活かして、機体同士の銃撃戦を模している。「精度向上」はアシスト期待度を向上させ、「未来(弾道)予測」は規定ハズレ回数までに択当てを成功させて期待値を上昇させる仕様だ。

RUSH中はリアルゲージバトルであり、ベル連続によるダメージ演出がメイン。ゲージ残数により継続期待度が変化する仕様で、可視化されたバトルキャラMAPにより継続期待度が分かる仕様となっている。

 

 

ポイント


本機「Sアルドノア・ゼロ」の訴求ポイントはコンテンツスペックとなるだろう。

コンテンツについては、制作会社や劇伴などの知識を持つコア層からはそこそこ知られているものの、一般的には知名度がそこまで高い訳ではない。加えて登場キャラも多く複雑なストーリーなので、訴求したいところではあるが詳細まで追求せずに【ロボットコンテンツ】という点に合わせ【ユニバーサル機種】である事が分かるようにするのが良いだろう。具体的には、キャラではなく「機体」と「筐体」をアイキャッチに訴求する事が効果的。

スペックに関しては昨今の〝待ちのゲーム性〟〝出来レース〟を完全排除し、【択当て】【自力抽選】に特化した仕様である点をストレートに訴求するべきだろう!


ニーズの問題もあるのかもしれないが、本機のような【択当て】によるゲーム性は行政から余り好まれない傾向にあると聞いている。
これは「レバー以外での抽選が行われている」という解釈によるものなのだろうが、現市場では非常に希少性のあるゲーム性なのは確かだ。

有利区間が延長されるという話も出てきて、これにより6号機の大きなパラダイムシフトが予想され、ゲーム性にも大きな変化が起こる事は間違いないだろう。そして、その影響を受ける機種と受けない機種はスペック次第だ。

本機のようなTSが高めの機種は影響を受けづらい事が予想され、その点でも実績に期待したい!

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